水槽を立ち上げる際、濾過器を設置して有害物質を分解してくれるバクテリアを増やすのがアクアリウムの基本中の基本ですが、生きているバクテリアを直接入れてしまえば即座に分解が始まる訳でして、そんなことできるの?と疑問を持つ方も多いと思います。
結論から先に言うとそれは100%飼育水で立ち上げるやり方です。
飼育水を使ったアマゾニア水槽の立ち上げ方
飼育水の中には豊富なバクテリアが存在していますが、飼育水の中にいるバクテリアだけでは全ての有害物質を即座に消化することはできません。
よって、いきなり有機物がいっぱいの水槽に飼育水を入れても、バクテリアがどんどん分解してビーシュリンプ飼育に適した水質にすることはできません。
なので有害物質の発生を極力抑えながらバクテリアが活発に増える環境を作る必要があります。
適正水温
バクテリアが一番活発に分裂する水温は30℃前後と言われています。
しかし、水温は高ければ高いほど水中の溶解酸素濃度が下がるので、増殖する際に酸素を消費するバクテリアの繁殖を阻害しないよう強めのエアレーションをしてあげます。
アマゾニアは少量で使用
バクテリアにとって良い環境を作ったとしても、相手はアマゾニアですからかなり手ごわい訳ですから、ソイルは薄敷にしてアマゾニアからの豊富な有機物の溶出をなるべく緩やかにします。
ソイルは薄敷なので当然底面フィルターは使えません。なので外部フィルターなどの低床に干渉しない濾過器を使用します。
最低5日は放置
セット後は足し水や換水など一切行わず、セット後は最低5日間は放置し、6日目に全換水を行い水温を適正値に戻します。
7日目に様子を見てエビを入れてみましょう。
大抵はエビを入れてもそれほどダメージを受けずに飼育が可能です。
エビを入れた後
たった一週間の立ち上げ期間なので、エビを入れた後も1~3日に一回など短いスパンで少量換水を続ける必要があります。
水質が安定するまでの期間は比較的短いですが、使用するソイルの量が少ないので水質の維持能力はそれほど高くくなく、長期維持には向いていない方法です。
とはいえ、少ないソイルのままで水槽を維持する場合は長期維持には向いていませんが、定期的な少量の足しソイルをしていくことで長期維持が可能になります。
飼育水を流用するメリット
飼育水は生物を飼育している水質が安定した水槽の水の事を言います。飼育水には豊富にバクテリアが存在しているので、それを流用してしまおうという方法です。
水というかバクテリアの流用なのでビーシュリンプを飼育している水槽じゃなくても大丈夫ですが海水はNGです。できれば弱酸性の水質を保つソイルを使用している水槽がベストです。
飼育水には多くのバクテリアが存在する
長い期間維持している水槽には必ずバクテリアが存在していて、水質を維持する役割を担っています。
アクアリウムの世界では、バクテリアは主にろ過材に定着させるのが常識ですが、バクテリアはろ過材だけではなくもちろん水中にも多く存在します。
飼育水の流用はメリットが多い
飼育水を流用する効果は、「生きた」バクテリアを新しい水槽に移植することになるので、真っ新な状態から水槽を立ち上げるよりも安定するのがかなり早まります。
特にセット初期の何もない状態からバクテリアが増えて安定するまでの期間は、最低でも一か月以上はかかりますが、飼育水の中にいる生きたバクテリアを流用することで早く水質を安定させることができます。
飼育水以外にも流用できるものは多い
バクテリアはろ過材以外では低床(ソイル)や流木などの水槽内の装飾品にも数多く定着していて、それらを流用することも可能です。
ソイルを別の水槽に移すのは泥による濁りが発生してしまう可能性が高いのであまり現実的ではありませんが、流木や水草などは手軽に移動できて効果も期待できます。
その他、スポンジフィルターの移設などもバクテリアの流用としては効果が高いので、飼育水の流用と一緒に活用するとより安定感が高まるのが早くなります。
アマゾニア以外の栄養系ソイルにも有効
ビースリンプの飼育・繁殖で最も人気の高い栄養系ソイルの代表格であるアマゾニアでの立ち上げ方法を紹介していますが、栄養系ソイルであれば大抵この方法で立ち上げが可能です。
アマゾニアはネット通販などで購入できないので、ここではネット通販で購入できる栄養系ソイルをご紹介します。
黒ぶる スタンダード シュリンプ 水草
ミネラルソイル
吸着系ソイルに栄養素を配合したハイブリッドタイプのソイルに関しては、おそらく同じ方法で立ち上げても問題はないと思いますが、吸着効果の強さによって影響の出かたがかなり変わると思います。実際に検証はしていないので立ち上げ後の動きには慎重になる必要があると思います。
マスターソイルネクスト
まとめ
アマゾニアを良く知っている知識が豊富な方ほど、立ち上げ一週間でビーシュリンプを飼育できるわけがないと思っている方も多いと思います。
最低でも一か月は様子を見ないと水質は安定しないというのがアクアリウムの常識ですから無理もないと思います。
ですが、今回は特徴を逆手にとって上手く活用することで最短でビーシュリンプを飼育することが可能になる「アマゾニアを使って一週間でビーシュリンプ水槽を立ち上げる」という邪道というか少し裏技めいた立ち上げ方を紹介しました。
仕組みを理解すれば初心者の方にも簡単な方法ですから、水槽の本数が増えてリセットが追い付かない場合などにはぜひ活用してみてください。
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