夜間消灯時にいきなり照明を点灯すると糸くずのようなウネウネ動く生物が水中を漂ってるのを見ることがありますが、これは水ミミズと言って水の富栄養化が原因です。
水ミミズはそれ自体悪さはしませんが気持ちのいいものではありませんので、排除したくなりメダカなどを入れて駆除する人がいますが、水の富栄養化が原因なので根本を改善しなければいなくなりません。
水ミミズって何者?
水ミミズは名前の通りミミズの仲間で、土中にいる普通のミミズの水中版といっていいでしょう。ミミズと同様、ソイルや水中の養分を餌として生きているので、栄養価の高い水質では度々大量発生してしまうことがあります。
水ミミズってどこから来るの?
水ミミズは飼育水や水草など、卵の状態で外部からの侵入することが多いです。卵は乾燥に強いため、自分の水槽に入れないための水際対策は一切通用しません。
水ミミズは夜行性
水ミミズは明るい時間は活発に活動しないので、あまり目立つことはないですが、夜間消灯時には活発に動き回るので、消灯時に照明を点灯してみると発生しているかどうかを確認できます。
水ミミズが増えた時の対処法
見た目の気持ちの悪いものは駆除したくなりますが、水質の悪化により発生することが多い生物なので駆除というよりも発生させない対処が大切です。
水質の改善
換水を怠って足し水だけの管理や、ソイルの隙間に溜まった汚泥物質を放置している気付かないうちに大量繁殖してしまうので、定期的なソイルの泥抜きと換水を行うようにします。
フィルターの清掃
水ミミズはフィルターの中にも入り込み、場合によっては中で大繁殖します。水ミミズは暗いところが好きなので、夜間消灯時に水ミミズが多く見られるときはフィルターの清掃をしてみると改善されます。
水ミミズの完全駆除は不可能
水ミミズは繁殖力も強く、水中のいたるところに隠れているので完全に駆除することはほぼできません。各機材の熱処理や、水草やソイル、流木などは全て廃棄して新たに水槽を立ち上げても水質が悪化すればまた発生してしまいます。
生物兵器で駆除する方法
メダカなどの小型の魚が好んで食べてくれるので、水質を改善しても数が減らない場合は他の生物に食べてもらう方法もありますが、水ミミズは栄養価が高くメダカなどの生物兵器だけに頼ると、水ミミズを食べたメダカの糞によってさらに水質が悪化する場合もあります。基本的に水質の改善をすると自然に数は減っていくので急いで駆除する必要はありませんが、水質を改善しても一か月以上収まらない場合は生物兵器に頼ってもいいかもしれません。
水ミミズの発生を防ぐには?
水ミミズ自体は害がないので存在自体を問題視する必要はありませんが、大量発生する原因を作ってしまう管理方法は問題視する必要があります。
発生する原因は次の通りです。
- 水質の悪化
- 換水不足
- フィルターの汚れ
- ソイルの汚泥化
- 餌の与えすぎ
大量発生する前に定期的なメンテナンスやしっかり毎日観察をしてあげることが大切です。
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