「ビーシュリンプ水槽の立ち上げ」ソイルの薄敷きが流行っている理由を探ってみる

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最近僕の周りでもソイルを薄く敷いて立ち上げる方が増えてきました。

僕もソイルの薄敷きはもう5年くらい前からやっていたことはあったのですが、そういえばソイルの薄敷きに関係する記事を書いたことがあったよな?と自分の書いた記事を探してみたところ

2017年10月に書いてましたね。

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この記事は僕が最も得意とするソイル、アマゾニアに特化した内容になっていますが、他の栄養系ソイルにも応用できるので興味がある方は試してみてもおもしろいと思います♪

目次

ソイルの薄敷きが有効な理由

アマゾニアはソイル自体に豊富な栄養分が含まれるため、有害なアンモニアや亜硝酸が多く発生してしまい、水質が安定するまでの時間がかかるのは皆さんご存知かと思います。

水質の安定を早めるといった観点から薄敷きという理論が生まれたのですが、これは栄養系ソイルに対しての対処法であり、吸着系と呼ばれる栄養素のあまり多くないソイルの薄敷きのメリットはほとんどありません。

アマゾニアがどの程度の栄養分を含んでいて、その栄養がどの程度水中に溶け出すかはロットによる差があるとも言われていて、もし計測できる機械などあれば一度調べてみたい気もしますが、個人的にはあまり気にならない部分でもありますし、特にアマゾニアなどの栄養系ソイルの場合、水槽のサイズに対して使用するソイルの量によっては水槽内の環境が大きく変わります。

昔から一般的なアマゾニアの立ち上げ方は、多量の換水をして多すぎる栄養素を排出して立ち上げ初期の不安定な時期を乗り切る方法を取るのがセオリーでしたが、それは水草水槽での話であって、景観の妨げになる苔の発生を抑え清浄なろ過サイクルを作るための工程は、そもそも必要ないわけです。

ソイルの栄養素はバクテリアの餌に

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ところが、栄養素は水草だけが必要とするわけではなく、ろ過細菌(バクテリア)の餌となり、そのバクテリアが活発に活動することにより水槽内の環境が整えられ初めてエビなどの生物が生きていけるようになるので、やはり栄養は必要なものでありますが、多ければ良いというものでもなくバランスが重要なため、そこで薄敷きといった考えが生まれるのは水槽内の生態系について熟知しているからこその発想です。

メリットとしてはソイルを少なく使用することで、アマゾニアのような栄養系ソイルが出す有害な物質の溶出を緩やかにし、立ち上げ初期の不安定な時期を生体に負担をかけずに立ち上げられるいうことで、実際にやってみるとわかると思いますが、30cmキューブ水槽にアマゾニアをコップ一杯弱(100cc程度)入れて他の水槽からの飼育水100%で立ち上げると即日エビを入れても死ぬことはほとんどありません。

ソイルの薄敷きはかなり昔から行われていた

ビーシュリンプ飼育は底面フィルターが王道と言われていた時代、今から10年以上も前の話になりますが、アマゾニアと吸着系ソイルの重ね敷きが大流行しました。

アマゾニアは粒が柔らかく、底面フィルターではソイルの劣化が早まるため、粒の硬いソイルを下に入れることによってアマゾニアの効果を持続させるといった認識の方も多かったのですが、立ち上げて数か月、長い時は1年以上も安定しない暴れ馬のようなアマゾニアの栄養を抑えるために、少量のアマゾニアとマスターソイルやプラチナソイルなどの栄養分が少なく癖のないソイルで底面フィルターのプレートを覆い、その上にアマゾニアを被せて安定までの時間を短くする手法で、これがソイルの薄敷きの原点というかきっかけになったと思っています。

ソイルの薄敷きに対しての注意点

フィルターはスポンジフィルターや投げ込み式のフィルターなどのソイルに干渉しないろ過器を使用します。

エビの動きが悪くなる前に毎日少量換水していれば遅くても一ヶ月もすれば安定するでしょう。

デメリットは多少長期維持が難しくなることでしょうか。

といっても一般的な吸着系ソイルによくある3ヶ月とか半年とかそんな短いスパンで調子が崩れることはないので、吸着系ソイルのみでしか飼育経験がない方にはすごく楽に感じるところでしょう。

とはいえ、2年も3年もそのまま維持するとphが下がらなくなることもあるので、途中で足しソイルなどで対処すると思います。そして調子よくエビが殖えていけば、フィルターのろ過能力に対しての不安が出てくるので、道産子海老宅では主にろ過能力の高い外部フィルターで管理しています。

アマゾニアは難しくて苦手という方は一度ソイルの薄敷きを試してみてはいかがでしょう?

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