ビーシュリンプを飼育していると日によって色が薄くなったり濃くなったりすることがあります。
ビーシュリンプを含む甲殻類は脱皮をして成長する生き物なので、脱皮直後はまだ殻が柔らかく色も薄いのが普通です。
しかし中には赤い(黒)部分が薄くなったり、白地が部分的に透けたような感じにになったりする個体もいます。
エビの色抜けの理由は水質や血統など原因は色々あるのですが、それぞれの原因と対処法について解説していきたいと思います。
ビーシュリンプの色抜け①赤や黒が薄くなった
赤や黒が抜ける現象は主に脱皮直後や夜間の消灯時に良く起こります。
消灯時は退色して身を守る本能ですから問題はありませんし、照明点灯時にはちゃんと色が戻りますが、長期に渡って照明なしの暗い環境で飼育していると抜けた色が戻らなくなってしまうことがあります。このことからビーシュリンプにとって照明も重要な飼育設備ということになりますよね。
脱皮直後に関しては殻が薄く柔らかいので透けて見えるのが普通です。ビーシュリンプが一番美しい状態は殻が厚く硬くなっている脱皮の直前になります。
ビーシュリンプの色抜け②白地が抜けて透明な部分が多くなった
白地が抜ける理由の一つは水質によるもので、硝酸塩の過剰な蓄積など、水質が悪い状態に良く起こります。水質を改善させれば戻る個体もいますが、それには長い時間がかかる上、抜けたまま戻らない個体も多いので、飼育できる環境からもう一歩進んで健康に育つ環境を作ってあげるのが大切です。
もう一つは血統によるもので、どうしても色が抜けてしまう個体がいたらそういった個体を選別で抜いていくことも重要です。
ビーシュリンプの色を上げる添加剤
添加剤にも色々なものがありますが、基本的に白が抜けてしまった場合は添加剤ではどうすることもできません。ひたすら水質を良くする努力をした方が良いでしょう。
赤や黒に関しては添加剤で色揚げすることができこれには賛否両論ありますが、中には添加剤を使用しても上がらない個体もいるわけで、より高いレベルでグレード分けするには必要なものだと道産子海老は思っています。
特に日本の水は軟水が多くミネラル分が少ないので、甲殻類にとって不足しがちなミネラル分を補ってやることは健康的な飼育をしているということになります。
色揚げ目的のほとんどの商品はミネラル補給のための添加剤ですが、カルキ抜きやPHを同時に調整するものもあるので、できればそのような商品よりも純粋にミネラルの補給目的だけの商品を使うことをお勧めします。
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