ブラックビーシュリンプ(黒ビーシュリンプ)の魅力

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レッドビーシュリンプが一般に出回り始めたのは遠い過去の話しになりますが、僕が初めて飼育した当時はCRS(クリスタルレッドシュリンプ)という名前で流通していました。

クリスタルレッドシュリンプの産みの親は、現シュリンプ栽培センターの鈴木氏であるのは有名な話ですが、黒ビーを相当な数所有していて、繁殖の過程で偶然生まれた赤い個体を固定化したものがクリスタルレッドシュリンプになります。

そしてその名前で登録商標をしたため現在はシュリンプ栽培センターのみがクリスタルレッドシュリンプを所有しています。

とはいえ、クリスタルレッドシュリンプも現在のレッドビーシュリンプも元は同じものなのでどちらも全く同じエビと考えて良いでしょう。

当時1980円ほどで売られていたCRSを5匹ほど購入し、世界水草レイアウトコンテストに出品するために作成中の水草水槽に入れた記憶があります。

今のようなグレードなんてものはなく、オレンジがかったボディーに透明なバンドが入った今でいうレトロな柄で、お世辞にもきれいなエビとは言えないようなものでした。

水草水槽の苔取り要員はヤマトヌマエビが一般的で、掃除屋にしては少々高い買い物でしたが、水草に映える赤が素敵だと思い、CRSもエビだから多少の効果はあるでしょうという感じで水槽に入れてはみたものの、繁殖もせずいつの間にか消えていました。

それから数十年、全国の愛好家の努力で今のような素晴らしい個体が出回るようになったわけですが、赤も黒も信じられないほどの美しさになっています。

長年ビーシュリンプを飼育してきましたが、ここでブラックビーシュリンプに関しての個人的見解を書いてみようと思います。(あくまでも個人的見解ですのでご了承ください)

目次

ブラックビーシュリンプは人気薄の状態が続く

ブラックシャドーシュリンプの衝撃的なデビュー以降、新種ブームが到来したせいもあり、黒ビーに関して人気は小康状態が続いています。

しかし、今よりさらに人気が下がり衰退していくことはないと思いますし、現在は逆に高グレード個体の保有者が増えてきています。

黒ビーでは故えび伝さんが有名なブリーダーさんですが、コンテストに出品した個体は黒ビーの常識を覆すほどの美しさで、黒ビーの人気を再燃させた影響力は相当なものだったと感じています。

今後、もし黒ビーの人気が高まることがあればレッドビーシュリンプ以上の値をつける可能性もあると思います。

レッドビーシュリンプよりブラックビーシュリンプの方がおもしろい?

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ブラックビーシュリンプのおもしろさは、飼育した人にしかわからない難しさにあります。

難しさといっても飼育難易度的なものではなくグレードの維持であって、要するに選別をサボると一気にグレードが下がるもので、一度下がってしまったグレードから再び極上個体を作出するまではとても長い年月を必要とします。つまり選別のテクニックが試されるエビということですね。

そこにブラックビーシュリンプの楽しさがあります。

ブラックビーシュリンプを所有する利点

ブラックビーシュリンプを所有する利点として、レッドービーシュリンプの血の分散に役立つ点が挙げられます。

レッドビーシュリンプは、長年に渡りたくさんの人々が選別をし近親交配を繰り返しきれいな個体を作ってきたのですが、それは原種とは大きくかけ離れたものであり、美しさの代償として個体の弱さも生み出してしまいました。

しかし、奇形や成長不良などの弊害が生じる前に血の分散を図ることでそれを回避できるため他の血統を混ぜることで改善されるのですが、他のブリーダーさんから購入した個体でもそのブリーダーさんと自分の購入元の血統が近いとまったく意味をなさないので、黒ビーを使うという理由があります。

赤と黒では選別の歴史も種類も違ってくるので、血の分散を図るにはとても効率的なんですね。

ブラックビーシュリンプの飼育

レッドビーシュリンプしか飼育したことのない人にはブラックビーシュリンプはそれほど魅力のあるシュリンプじゃないかもしれません。

けれどブラックにはブラックの美しさもありますし、何よりレッドビーシュリンプに比べて丈夫な個体が多く増えるスピードも全然違うので飼育してみると驚くと思います。

道産子海老もレッドビーよりブラックビー飼育の方が歴史は長いですし、グレードの維持が難しい分飼育していて飽きない楽しさがあります。

皆さんもブラックビーシュリンプに挑戦してみてはいかが?

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