ホームセンターでビーシュリンプを10匹買ってきて水槽に入れたら、激しく泳ぎ回り5分もしないうちに全て死んでしまったとのご相談を受けました。
この方はビーシュリンプを飼うのが今回初めてということで、ホームセンターで先に飼い方などを聞いて1カ月間水槽を空回ししてからのお迎えでした。
※ご相談者様より許可を得て記事を作成しています。
立ち上げは特に問題なし
ご相談者様は以前ネオンテトラなどの熱帯魚を飼育していた経験があり、水槽の立ち上げについてはある程度の知識があったようで、今回もホームセンターで必要な設備など(ソイルやバクテリア剤)を購入してから立ち上げています。
水質が原因?
エビは弱酸性が良いと言われているのは、アンモニアに弱いことが原因であってpHが7.0以下の酸性寄りの水質ではアンモニアはアンモニウムイオンとなり全くの無害となることで、実はビーシュリンプは水質の適応範囲は意外と広く、しっかりと立ち上がっている水槽ではpHが7.5以上のアルカリ性の水質でも問題なく飼育が可能です。
ご相談者様は水合わせは点滴方法で約二時間行ったとのことから、水合わせの方法や時間に関しては特に問題はなかったと思います。
CO2を添加していることが原因?
CO2を添加している水槽で生体が酸欠になる可能性は確かにあります。
酸欠の症状として代表的な症状は、少しでも酸素のある水面付近に集まるいわゆる鼻上げという現象ですが、今回は激しく泳ぎ回り苦しみながら死んでいったとのことで、鼻上げ症状は見受けられなかったそうです。
酸欠の可能性はゼロではないですが、もしかしたら他に原因があるようにも思います。
有害物質の混入?
有害物質の混入は一般的な住居での飼育下では可能性は十分あり得ることで、殺虫剤、ヘアスプレーなど、気化しやすい有害物質は結構あります。
ただ、即死するレベルまで水槽に混入するということは、人体にも何らかの影響があるはずですから大体は気付くはずです。
確かに水槽の前に出てきたゴキブリに殺虫剤を噴射すればエビが即死するレベルにまで達するかもしれませんが、今回は殺虫剤などは一切使用していないとのことです。
そこで疑われるのは水草が輸入される際に検疫を通す際に使用する薬剤、いわゆる農薬なんですが、これは国内で栽培しているものに関しては心配ありませんが、海外から持ち込まれる水草に関しては100%使用されていると思って正解です。
その旨をご相談者様に聞いてみたところ、ビーシュリンプを購入する数日前に他のホームセンターでアヌビアスナナを購入して水槽に入れていたそうです。
おそらくこのアヌビアスナナが原因ではないかと思います。
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