ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテスト2022結果発表「DOSANKOEBI type D より

ビーシュリンプの飼育基礎知識「ビーシュリンプ爆殖への完全ロードマップ」

ビーシュリンプが大きくならない(成長が遅い)時の対処法

2022年10月7日

元気はあるのに抱卵しない、生まれてから三か月以上経つのに1cm以上にならないなど、エビが大きくならなくて悩んでいる人は結構多いと思います。

成長速度はそれぞれの個体差や飼育環境、また、エビの種類によっても様々ですが、ここではエビが大きくならない時の原因と対策を書いてみようと思います。

ビーシュリンプの成長が遅い原因

ビーシュリンプの成長が遅いのは、それぞれの飼育環境や餌の種類、水温や水質など、原因は様々ですが、個体が元気で動きが悪くなければ大きな問題ではありませんし、成長速度を改善させるのは決して難しい問題ではありません。

  • 飼育環境
  • 水温
  • 過密飼育
  • その他(血統など)

飼育環境

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ビーシュリンプは環境が合わないと脱皮をしなくなり、脱皮をすることで身体を大きくする甲殻類にとっては環境が合わないと成長できないということになります。

濾過や水質が悪いのであれば改善すると餌食いも良くなるので成長速度も上がります。換水で改善されるのであれば換水ペースを上げれば良くなりますし、濾過が原因であれば濾過槽の清掃や増設などをすると改善されます。

ソイルの影響

また、吸着系ソイルを使用している人はソイルの劣化を疑ってみることも必要です。栄養系ソイルと違い吸着系ソイルはそれほど寿命の長いソイルではないので一年以上維持している人はソイルの部分交換や足しソイルなどをしてみると良いかもしれません。

ちなみに、吸着系ソイルと栄養系ソイルとでは成長速度は別物で、栄養系ソイルの方が圧倒的に成長速度は早くなります。

ミネラルと成長速度との関連性は低い

水中のミネラル分を気にされる人がいますが、GHやTDSはエビの成長にそれほど影響するものではありません。極端に低いとか高いのであれば疑っても良いかもしれませんが、GHに関しては0~1程度でも問題なく成長します。

成長速度に関する要因は様々ですが、ほとんどの原因が飼育環境に依存するものと考えていいと思います。

水温

ビーシュリンプも魚と同様変温動物なので水槽の水温が自分の体温になります。

18~27℃の間では活発に活動できますが、体温が高いほど代謝速度が上がるので餌食いも良くなる傾向にあります。そのため18℃と27℃では脱皮の頻度も変わるので極端に成長速度が変化します。

ただし、水温が高い状態を維持しエビの代謝が上がると同時にバクテリアの分裂も盛んになるので硝酸塩の蓄積も早くなります。硝酸塩は比較的害は少ない物質ですが、放置して蓄積量が多くなればエビの活性も下がり本末転倒となってしまいます。

総合的なバランスを考えると22~24℃くらいがビーシュリンプにとってベストな水温です。

▼サーモスタットを使用して適正水温に調整しましょう

▼小型水槽ならメダカ用の23℃固定ヒーターもお勧め

過密飼育

観賞魚と違ってビーシュリンプは過密飼育でも無難に飼育できちゃうところも楽しさの一つですが、道産子海老宅のデータでは、30cmキューブ水槽で100匹を超えた辺りから成長速度が極端に下がっています。生まれたての稚エビは1.0cm程度までは順調に成長しますが、その後は中々大きくならない状態が続きます。

親個体の繁殖も緩やかになりこれ以上殖えなくてもエビの本能からか種の保存は十分可能と判断しているのか、100匹の中から半分の50匹ほどエビを抜くと再び活発に繁殖するようになり、成長の遅かった稚エビも普段通り成長するようになりました。

ただ、繁殖行動は減っても1年とか長い期間良い状態で飼育していれば時間はかかっても親と同サイズまで成長するので、これ以上殖やさなくても良いという人はそのまま維持しても良いかもしれません。

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エビは非常に大食漢な生き物で常時足を動かして何かを口に運んでいます。

ほとんどのサイトで餌は数日に一度など控えめに与えるのが良いと紹介されていますが、道産子海老は餌は食べるだけ与えています。

餌の与えすぎで水が汚れるならガンガン換水をしてあげれば良いですし、そもそも換水してエビが死んでしまうような環境自体に問題があると思っています。早い換水ペースに慣れさせてしまえばいいだけの話で、当然新鮮できれいな水が入ってくる環境の方がエビの代謝があがるため、成長は早くなります。

ただし、調子の良い水槽に限った話ですけどね。

けど調子の良い水槽を作るにはどんなに性能の高い濾過器よりもやっぱり換水が一番です。

餌の種類はどちらかに偏ることなく植物性と動物性の両方を与えると良いですよ。

その他(血統や近親交配)

ブリーダーの高額個体のみで何世代も繁殖させると度々起こります。しかし、血の詰まりは体形に出るのでわかりやすく、そのような個体を避けて購入することはもちろん、自分の水槽内で起こってしまった場合は他の血を入れることで改善させることができます。

ビーシュリンプは近親交配には強い生物なので10世代くらいまでは全く問題はありません。しかし、購入時にどの程度近親間で累代を重ねてきたかは購入者にはわからないので、最低でも5世代以上世代を重ねてきた場合は思い切って他の血統を入れると良いでしょう。

最近はこういった問題に気を使っているブリーダーさんも多く、血の詰まりによる奇形などは若干出にくくなっていますが、レッドビーシュリンプに関しては今出回っている個体のほとんどが日本で最初に作られた血統からの末裔なので、20年前から比べると体質的に弱くはなっています。

また、個体の性格によっては餌食いの良くない個体がいるのも事実で、そのような個体はなるべく偏らないように他の個体と一緒に飼育・繁殖をすることがベストです。餌食いが悪いからと言って隔離してその個体に集中給餌しても食べないものは食べないので無理に環境を変える必要はありません。餌を与えて食べなくても足を動かして何かを啄んでいる仕草をしていれば問題なく、餓死することはありません。

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