ネットでは「爆殖」を謳うソイルが溢れていますが、元ブリーダーとしての本音を言えば、「これさえ使えば誰でも成功する」という魔法のソイルは存在しません。
大切なのは、そのソイルの「癖」を知り、どう付き合うか。 私が20年以上の経験の中で実際に使い、時には苦戦し、それでも信頼を置いている3つの銘柄について、現場のリアルな感想をお伝えします。
JUNマスターソイルネクストHG
吸着系ソイルのヒット作であるマスターソイルに、栄養素を配合したマスターソイルネクスト。
マスターソイルネクストの登場により、従来のマスターソイルが廃版になったことで、吸着系ソイルだから気に入ってたのにと仕方なくマスターソイルネクストを使ってみましたが、セット初期はかなり暴れるソイルで苔は酷いし水質は中々安定しないし、慣れないせいもあって結構苦戦しました。
マスターソイルネクストは栄養素が豊富
アマゾニアだとセットして1週間以上経ってからどんよりしてくることが多いですが、マスターソイルネクストも割と早い段階からモヤモヤした感じが出ます。
マスターソイルネクストで初めて立ち上げてみた
吸着系ソイルに栄養素入れてるらしいけど、正直なところ結局何でもアマゾニア被せるから栄養素いらないんだよなぁ・・・ pic.twitter.com/DpD3EZfLui
— 道産子海老「毎日が危険日」 (@northbeefactory) June 16, 2020
マスターソイルネクストの総評
アマゾニアに比べて長期間栄養素が溶出している感じはなく、セット初期~1か月くらいが一番濃い期間だと感じます。
とはいえ、初期の栄養素が良い仕事をしてくれるので、アマゾニア同様に立ち上がった後の安定感はまずまずだと思います。
印象としては、水を入れたら最初にかなり濃い栄養が溶け出してくる感じで、瞬発力が高いソイルだなと。エビを入れる前に一度ガンガン換水してあげると失敗が少ないです。
マスターソイルが無くなったのは残念ですが、プラチナソイルがあるので特に不便はしていません。
粒が大きめなので、ビーシュリンプ飼育にはパウダータイプがお勧めです。
JUNプラチナソイル
いい意味でも悪い意味でも癖のないソイルです。
相談を受けることが多いソイル
吸着系ソイルとしてはロングセラーの人気商品ですが、ビーシュリンプ飼育が上手くいかず、メールなどで相談をお受けする際に結構な頻度でこのプラチナソイルを使用されていることがあります。
プラチナソイルの総評
プラチナソイル自体は決して悪いソイルではないですが、しっかり準備して取り扱わないと割と早い段階で厳しい展開になるのは事実です。
とはいえ、吸着系ソイルに長期的な安定を求めるのは中々難しいと思うので、価格面から見ても、何かしらの工夫や発見をする意味での使用としては非常に優れたソイルだと思います。
ちなみに僕はこのソイルは大好きです。
アクアソイルアマゾニア
まあまあ濁ったね(笑) pic.twitter.com/2GL8wWCTrr
— 道産子海老「毎日が危険日」 (@northbeefactory) May 25, 2020
道産子海老といえばアマゾニア、アマゾニアといえば道産子海老。
すみません、言いすぎました。
ですが、このソイルに出会ってもう20年以上になります。
仕様が頻繁に変わる
原料の土の内容が度々変わり初代ものとはかなり変わりましたが、粒も少し硬めになり扱いやすく、相当なじゃじゃ馬だった頃よりかなりマイルドになったので、ビーシュリンプとの相性は他のどのソイルよりも良いのではないでしょうか。
現在アマゾニアは廃盤となり、アマゾニア Ver.2というソイルが流通しています。
ビーシュリンプ飼育での取り扱いは、従来のアマゾニアと同様でOKですが、初代のアマゾニアを知っている人にとっては物足りないと思うでしょう。
アマゾニアの総評
本来水草用として開発されたソイルですが、ADA本家ですらエビにも良いと推奨するほど人気のソイルで、豊富な栄養分により立ち上がった後の安定感は非常に良く、知る人ぞ知る爆殖ソイル。
立ち上げには多少コツがいるため、ソイルの特徴を理解し適切な扱いができる中上級者向けのソイルです。
アマゾニアの立ち上げについては以下の記事で詳しく解説しています。

ビーシュリンプ飼育に使うソイル選びのコツ

正直に言いますと、実はあまり多くの種類のソイルを使ったことがありません。
現状で使っているソイルで十分飼育できていますし、わざわざ冒険してまで他のソイルを使おうとも思いません。廃版になったものもあるので、現行販売されているものの中から紹介させていただきました。
本音をいうと特におすすめするソイルはありませんが、こりゃダメだっていうソイルは何種類かあります。
ここで書くと色々と問題が発生するので控えさせていただきます。
今後もどんどん新しいソイルが登場すると思いますが、結局は、ソイルそのものに依存するのではなく、一つのソイルをとことん使ってみて、「どのようにしたらビーシュリンプが爆殖するのだろうか?」ということを、毎日自分の目で見て手で触って観察し、研究していくのが一番のソイル選びのコツだと思います。

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