ビーシュリンプを初めて飼育したのは約20年前。
水草レイアウト水槽のついでにタンクメイトとして10匹購入しそれが殖えて一時300匹程度まで殖えました。
その後仕事や経済的な理由で十数年アクアリウムから遠ざかり、再び再加熱したビーシュリンプ飼育ですが、水槽の立ち上げや管理方法、水を作るという基本的な知識はあり自信を持って挑みました。
結果、ビーシュリンプは順調に殖え、自信は確信に変わり、当時とんでもない価格を付けていたブラックシャドーに挑戦。
しっかりと水を作り準備万端で挑むも数か月で全滅し、当時一匹1万円以上した個体が全てパーになってしまいました。
相当なショックでしたが、三か月後にまた挑戦することを決意。
三か月間ネットで色んな情報を探し、死んだ理由やシャドー飼育に関しての記事などひたすら読み漁りましたが、自分がやってきたことはほぼ間違ってはいなかったので、答えが見つからないまま次のシャドーを迎え入れることになります。
答えが見つからないまま迎え入れるのは非常に危険なのは重々承知でしたが、憶測の範囲内でもしかしたらこれかも?という疑いはあったので、購入先のブリーダーさんに話を聞いてみました。
それは、添加剤の存在でした。
一般的なビーシュリンプに比べて、当時のシャドーシュリンプは水中のミネラル分が少ないと脱皮不全を起こす非常に弱い個体ばかりでした。
ミネラル分の添加剤は色々とありますが、当時購入していた九州の方の話しでは特に添加しなくても殖えてますよというお話しでした。
実際に届いたエビの水を調べてみると、GH4でこちら北海道の水とは明らかに水質が違うことがわかりました。
GHは水の中の総硬度を表す単位で、こちら北海道の水道水はGHに関しては1以下、ほぼゼロに近い反応を示していました。
GHを上げるにはどうしたら良いのだろうかと、再度関東のブリーダーさんから購入した際に聞いてみました。
そのブリーダーさんはミネラルの事はよくわからないけど添加剤は使用しているとの回答で、アクアシステム – ビーバイタル という商品を教えてもらいました。
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早速注文しましたが、商品が届くまでの間シャドーの動きはあまり良くなく、既に数匹☆になっている模様。
現時点で給料の半分以上をつぎ込んでいるのでもう後戻りはできません。
添加剤が届き、60cm水槽の飼育水(GH0)に対し約5cc添加したところGHが2まで上がりました。
これはきっとうまく行く!GHを2~4程度に維持しながらじっくり観察してみること約1か月。
以前は白い薄い脱皮殻だったのが、飴色のしっかりしたエビの形をした脱皮殻でした。
そして数か月後、我が家で初のシャドー抱卵。
飛び上がるほど嬉しかったのを覚えていますが、繁殖スピードが異常に遅く稚エビの歩留まりも非常に悪いので半年で数匹しか増えていない状況です。
シャドーの寿命自体もそれほど長くないと判断した結果、買い足すことを決意。
今度は☆になる要素は無いので心配はありません。逆に自信しかありませんでした。
そして、当時まだ出始めのターコイズ(おそらく♀)1匹を45000円で購入し無事抱卵まで成功するも生まれたのは全てシャドー柄・・・
産まれた子達が繁殖サイズまで行けば何とかなると信じて頑張った結果、年間100匹以上の出荷をできるまでに殖えてくれました。
水槽の移動や新規立ち上げにより数が激減し2017年より一切の出荷を止めて個人的に楽しんでいますが、現在は復調の兆しを見せています。
当時この添加剤の存在を知っていなかったらシャドー飼育は諦めていたと思います。
しかし、この添加剤を使ったからといって全てのシャドーが元気になることでは無いので、まずは一番重要な水作りを前提に挑んでもらいたいと思います。
ちなみに、シャドーだけではなく他にも使えるので調子の良い水槽は規定量より少なめから添加していくと良いかと思います。赤はより濃く、黒は漆黒本来の美しさが見られると思います。
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