ビーシュリンプ水槽 地震災害時の対策まとめ

道産子海老の住む北海道石狩地方は過去に大きな地震が観測されたことはない地域ですが、2019年9月6日に観測史上最大の震度6弱という非常に激しい揺れを観測しました。

今回の北海道胆振東部地震により大きな被害を受けたことで、自分の経験が役に立つかもしれないと考えビーシュリンプだけではなく全アクアリストに向けた対策方法をまとめてみました。

まず、自分の身や家族の安全を守ることを前提に参考にしていただければと思います。

水槽の水位

水草レイアウト水槽など、水位を下げると具合の良くない水槽は難しい問題ではありますが、大地震後はその後の余震が頻発するケースが多く、本震後でも一旦水位を下げることで次に来る余震の揺れに備えることができますし、その後の被害も最小限に抑えることができます。

災害時のメンテナンス

ソイルを使用している水槽はほとんどの水槽で濁りが発生します。

濁りも心配ですが、電気が使えるのであればフィルターが稼働しているので酷い時でも数日で濁りが取れます。

その後ある程度安全が確認された後で数回換水を行えばそれほど生体にダメージは残らないと考えて良いと思います。

メンテナンスができない程の被害の場合

水槽のヒビや割れで水漏れなどの場合は、揺れが落ち着いてからできるだけ生体を掬い速やかに水を抜いてキッチンのシンクや浴室などに運びます。

床に落ちてバラバラに割れた場合は、非常に残念ですが生体は諦めた方が良いです。

床の掃除などは必ず靴を履いて作業を行います。清掃中にも余震があるかもしれないので十分に注意しながら行ってください。

停電・断水が起きたら

停電・断水はアクアリストにとってどちらもかなり厳しい状況となります。

ビーシュリンプはそれほど呼吸による酸素消費量の多い生体ではありませんが、鑑賞魚は収容個体数によっては酸欠を起こすこともありますので、酸欠防止のため網やピンセットなどで水面を時々激しく揺らしてあげると多少防げます。しかし生体は大丈夫でも水槽内の濾過細菌(バクテリア)にとってはかなりのダメージになります。

マンションやビルなどの階層の高い建物は、ほとんどが水道の水をモーターで上階まで汲み上げているので、電力供給が止まると断水も起こります。もし水道が使えるのであれば数時間おきに少量換水を繰り返せば数日は持ちますが、特に夏場は停電によりエアコンが使えないとかなり厳しい状況になるでしょう。

一番重要なのは身の安全

愛情を注ぎ育ててきたエビや鑑賞魚ですが、大地震が起きた時はまず真っ先に身の安全を図ることです。揺れが酷く水槽台を押さえたくなる気持ちはわかりますが、絶対にやってはいけない行為です。

北海道胆振東部地震は午前3時過ぎに起こりましたが、初秋の穏やかな気候だったこともあり暖房器具を使っていない時期であり尚且つ深夜だったため火事などはあまり多くなかったと聞いています。

揺れが収まったあと、水浸しになった床に散らばっている水槽の破片やソイルを片付けながらバスタオルで床を拭いていた時は、絶望しかありませんでした。

そして数分後に追い打ちをかけるかのように停電。

真っ暗闇の中、外からは救急車のサイレンだけが聞こえます。

こんな状況下でもし大きな余震が来たらとても恐ろしい状況が予想できます。まだ生きているエビが床に落ちて跳ね回っているのを放っておくのは胸が痛くなりますが、自分の身に何かあれば残された数千匹のエビの面倒を見る人はいません。

明るくなり始めた頃、食料の調達をしたり車の中でスマホの充電をしながらニュースを見たり会社と連絡を取ったりしていましたが、その間も15~30おきに余震があります。完全に明るくなってから家に入り壊れた物を片づけたりしましたが、キッチンの床にはグラスの破片などが散乱していて暗い内に家の中をウロウロすることがどれだけ危険かが良くわかりました。

知っておくといいかも?地震の豆知識

地震の発生原因は大きく分けて二種類あり、海のプレートが陸のプレートを押したり引きずり込んだりして陸のプレートに潜り込んでいき、摩擦の限界がくるとその反発力で地震が発生する海溝型地震、プレートの移動により破壊された地殻が、あらゆる方向にずれることによって発生するのが直下型地震となります。

どちらも小さな規模から時には大きな規模になることもあります。大きな規模になると断層の破壊が複数回に渡って起きたり、周囲にある他の断層を刺激して誘発させる場合もあるので余震には注意が必要です。

海溝型地震の特徴は、トルクのある揺れ幅の大きな地震となり、揺れている時間も長くなる傾向にあります。東日本大震災の時は3分以上も揺れていた所があります。一方、直下型地震は内陸で起きる震源の浅い地震がほとんどです。揺れている時間や範囲は少ない傾向にありますが、震源に近い地域では局地的な大地震となることも多く、阪神淡路大震災、熊本地震、大阪府北部地震、そして今回の北海道胆振東部地震がそれに当たります。

地震の規模が大きければどちらも被害は大きくなりますが、アクアリストにとって最も恐ろしいのは揺れている時間の長い海溝型地震になります。震度5程度の地震が1分程度の揺れだと水槽の水は多少こぼれることがあってもそれほど酷くはなりません。しかしこれが3分以上続くと、水槽台から水槽が落ちたりすることもありますし、落ちなかったとしてもかなりの量の水がこぼれるでしょう。

最後に

今回の北海道胆振東部地震により40名以上の人の命が奪われ、我が家も1000匹以上のエビが犠牲になりました。

アクアリウムに興味のない人からすれば、エビくらいで・・・とか、また買えば良いじゃない?なんて思う人もいるかもしれません。

けれど、個人個人で物に対する思い入れは違いますし、理解を求める気はありませんが、今後またどこかで大きな地震があった時は何かしらの役に立てられると良いなと思います。

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