ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテスト2022結果発表「DOSANKOEBI type D より

ビーシュリンプの飼育基礎知識「ビーシュリンプ爆殖への完全ロードマップ」

【特集】ビーシュリンプ飼育と水草レイアウトを両立させるためのアイテムとコンテストに勝つために有効な水草のご紹介

2022年12月1日

ビーシュリンプ水槽にお勧めの水草は、ソイルに根を張らない活着タイプの水草がお勧めと過去の記事でも紹介していますが、活着タイプの水草は成長が遅くきれいに繁茂させるには1年以上の時間を費やす必要があるものも多く、ある程度根気のいる管理方法になってきます。

その点成長の早い有茎草などを使ってCO2の添加を行えば比較的短い期間で華やなレイアウトを作ることができますが、成長の早い有茎草は光の当たらない根本付近は枯れて葉を落としたり、密度が上がりすぎて通水性が悪くなってしまうことも多く頻繁にトリミングする必要があり、ビーシュリンプ飼育にはあまり向いているとは言いにくい水草でもあり、最適な水草を選ぶのは中々難しいと思います。

今回は、ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテストFINAL「THE LAST」に向けて、ビーシュリンプ飼育と水草レイアウトを両立させるための水草の選択と、便利なアイテムのご紹介をします。

目次

ビーシュリンプ水槽で水草をきれいに育てる方法

ビーシュリンプ水槽でレイアウトを作るには、一般的な水草レイアウト水槽と同じように管理するのが理想です。

なぜなら、ビーシュリンプ水槽も水草レイアウト水槽も初期段階ではバクテリアの働きによる濾過サイクルを作ることがとても重要だからです。

まずは、水草をきれいに育てるための基本的な知識と、ビーシュリンプ飼育水槽でのレイアウトの方法を解説していきます。

水草レイアウトを作るにはCO2添加の有無が最大のポイント

植物の光合成に必要な三つの要素

  • 栄養
  • CO2

これらの要素がバランスよく水槽内の水草に届くことによって水草は繁茂していきます。

中でもCO2に関しては空気中から水槽内に自然に溶け込む量では不足しがちで、CO2を添加せず強い光と栄養だけを与えていると苔が出やすい状態になります。苔も植物ですからもちろん光合成を行って成長していきますし、その繁殖力は水草よりも旺盛ですから、水草よりも苔の方がはるかに多い水槽となってしまいます。

水草レイアウト水槽での苔を防ぐ最大のポイントは、水中に溶け込ませたCO2を効率よく水草に吸収させることで苔に負けない丈夫な草体となり、結果的にきれいに繁茂させることができるようになります。

水槽にCO2を添加するメリット

水槽にCO2を添加するメリットは以下の通りです。

  1. 水草の色が良くなり丈夫で大きな草姿になる
  2. 水草の成長スピードが上がる
  3. 難しい品種の水草の育成が可能になる
  4. 水槽内のphが上がりにくくなる

水槽内にCO2を添加すると水草の成長が促進され、元気できれいな草姿が見られるだけではなく余分な栄養分を吸収してくれるのでコケの抑制にも繋がります。

また、草原のようなレイアウトに使用する小さな前景草などの難しい品種の水草の育成も容易になります。

CO2は水質を酸性寄りに下げてくれる効果もあるので、弱酸性を好むシュリンプの飼育にも好ましい環境を作ることができます。

CO2を水槽内に添加する方法

水槽内にCO2を添加するには、CO2が充填された高圧ボンベを使用した添加キットを用いる強制添加が一般的です。

重曹とクエン酸でCO2を発生させる化学式添加キットも人気です。

より安全な拡散筒に充填して自然に溶けるのを待つ自然溶解式のタイプもありますが、成長の早い有茎草やキューバパールグラス、グロッソスティグマなど、強い光とCO2の要求量が多い水草に関しては自然溶解式の添加だけでは足りずにきれいに繁茂してくれないことも多いので、やはり強制添加式のCO2添加に分があります。

自然添加式のキットはウィローモスやアヌビアス、シダ系などの陰性水草に対しては一定の効果が期待できます。

 ビーシュリンプ水槽にCO2を添加する際の問題点

CO2は水に溶けやすい性質があるため、添加キットを使用することで誰でも簡単に水中にCO2を添加することができますが、添加中にエアレーションを行うとせっかく水中に溶け込んだCO2が抜けてしまうため、水草レイアウト水槽にCO2を添加する際、照明点灯時はエアレーションをストップする必要があります。

また、消灯時は水草が光合成を行わず呼吸のみを行うため、夜間などの照明消灯時はエアレーションをして水中に溶けたCO2を抜く(曝気)作業を行わないと生体が酸欠を起こす場合があります。

また、大量の有茎草などを使用した華やかなレイアウトは、一度水草の成長スイッチが入るとたちまちジャングルと化し、頻繁なトリミングを行わないと止水域ができやすく汚泥物質が滞留したり藍藻が発生することもあるため、成長の早い水草を使う場合は繁茂のしすぎに注意が必要です。

ビーシュリンプ水槽で本格的な水草レイアウトを作るための考え方

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ビーシュリンプは水質の悪化や環境の変化に弱いデリケートな生き物ですから、なるべくビーシュリンプに負担を掛けない管理を心がけたいものですが、本格的な水草レイアウト水槽の中でビーシュリンプを飼育してみたいと思う方は少なくないと思います。

水草レイアウトからアクアの世界に入った筆者も日々模索していく中で出した結論は、水草レイアウト水槽の中でもビーシュリンプは飼育できますし、繁殖まで持って行くことだってできるということです。

もちろん、多少のリスクが生じてしまうのも確かですが、ブリードのみに特化した育成管理だけでなく、ビーシュリンプ飼育の楽しみ方の一つとして水草レイアウトというジャンルがあっても良いと思っているので、ここでは、本格的な水草レイアウト水槽でビーシュリンプを飼育するためのポイントをまとめてみます。

CO2は適正量を添加すれば弊害は少ない

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CO2を添加すると酸欠を起こすという人が多いですが、CO2を添加したことによって水中の酸素が無くなるわけでありません。また、水草がCO2を吸収し光合成を行い水中に酸素を供給することで、ビーシュリンプはもちろんバクテリアの活性も良くなるというメリットもあるので、CO2を添加したことによって酸欠が起こり「死」に繋がるというのは間違いです。

ただし、必要以上のCO2添加を行うと生体に悪い影響が出るのは確かですから、添加量の見極めは非常に大切です。

CO2の添加量はどのくらいがベストなのか

一般的な水草レイアウト水槽では60㎝水槽だと、ADAのグラスカウンター換算で1秒に1~2滴程度のCO2の添加量にしている方が多いと思います。

基本的には1秒に2滴程度で十分水草が育つ添加量ですが、照明の強さと水温、そして種類や量によっても水草のCO2の要求量は違うため、状況に応じて調整していく必要がありますが、安定期に入った水槽では1秒に3滴以上添加してもビーシュリンプが酸欠を起こすことはほとんどありません。

しかし、水草の成長のスイッチが入っていない状態で添加量を多くしても、生体に負担がかかるだけでなく水草が吸収できない分のCO2が無駄になってしまいますから、水槽の状態によって変えていくと良いでしょう。

ネイチャーアクアリウムのような複雑なレイアウトでのビーシュリンプ飼育

ネイチャーアクアリウムのような複雑なレイアウトでもビーシュリンプ飼育は可能ですが、成長の早い有茎草メインの水槽では水草同士が複雑に絡み合ったりして止水域ができやすいため、しっかりと管理できる体制を整えておかなければなりませんし、頻繁なトリミングによって環境の変化が激しくなることも想定しておかなければなりません。

とはいえ、水草が勢いよく元気に育つ環境はビーシュリンプにとって悪いものではありませんし、管理が不十分だと水草自体の調子にも変化が表れやすく、管理できているかできていないかは水草の調子で判断できることから、良い状態をキープできている間はビーシュリンプが調子を落とすことはありません。

ビーシュリンプ水槽で本格的な水草レイアウトを作る際に必要な機材

CO2添加を行い本格的な水草レイアウト水槽を作る際に必要な機材を紹介します。

CO2添加キット

これがないと始まりません。しかし、CO2ボンベやレギュレーター、水槽内にCO2を溶かす拡散器が必要なので、初心者の方にとっては中々手を出しにくいアイテムでもあります。

最も多く使われているのはCO2ボンベを使用した拡散方法ですが、他にも重曹とクエン酸を使用した化学反応式の添加方法などもあります。どちらも効果はありますがCO2ボンベを使用した拡散方法がランニングコストがかかりません。

添加量によりますが60㎝水槽だと高圧ボンベ(一本450~600円程度)一本で約一か月程度持ちます。

照明

LED照明で十分水草は育ちますが、一般的なアクアリウム用のLED照明ではスペック不足になりやすいため、光量の多い水草育成用の照明を使用するか増設する必要があります。

一般的な60㎝水槽だとウィローモスやアヌビアス、シダ類などの陰性水草主体の水槽だと60㎝水槽用のLED照明が2台あれば十分ですが、有茎草などの陽性水草主体の水槽では水草育成用の強光量の照明が必要です。

濾過能力が高く水面を揺らさないフィルターが必須

水中に溶けたCO2は抜けやすい性質があり、上部フィルターや底面フィルターなどはCO2を添加してもすぐに抜けてしまいます。また、低床に依存する底面フィルターなどは根を張る水草には不向きなので、本格的な水草レイアウトを作るには外部フィルターはマストアイテムです。

外掛けフィルターなどもCO2は抜けにくい性質がありますが、よほどのオーバースペックのものを使用しない限り水草水槽では濾過能力が低すぎて使い物になりません。

ビーシュリンプ水槽で本格的な水草レイアウトを作る際の素材の選び方

水草レイアウトといっても水草だけが主役になるわけではなく、石や流木なども良い演出効果があり積極的に使用していきたいところですが、石に関しては水質の変動を招くものも多いため慎重に選ぶ必要があります。

流木

生体に害がなく自然観を演出するためには非常に効果的な素材です。

基本的にアクアリウム用に販売されているものであればどれを使っても大丈夫で、アク抜き前のものは水槽に入れると流木に含まれるタンニンなどの成分が溶け出して水が着色する場合がありますが、生体には全くの無害で、長く使用していると自然にアクが出なくなります。

形状は様々で、棒状のものや塊のような形、曲がりくねった複雑な形のものもありますが、複数本組み合わせることでより自然観を演出することができます。また、流木には枝を切った跡があるものもありますが、そのような場合は切り口にモスなどの活着するタイプの水草を付けると自然観を演出できます。

流木をレイアウトに使用する際は、太さや長さのバリエーションを複数用意して、なるべく質感を揃えて使うと良いでしょう。

石についてはアクアリウム用に販売されているもの以外にも山や川などで拾うこともできますが、石を拾って持ち帰ることについては賛否両論ありますので自己責任で判断してください。ちなみに、個人が自然の石を採取する場合の法律に関しては、トラック一杯分とかその土地の形が変わるほどの採取をしなければ問題はないそうです。

アクアリウム用の石の特徴については次の通りです。

山石系

青龍石や青華石、気孔石、黄虎石などはphや硬度が上がりやすく少々扱いが難しい石です。phや硬度に関しては管理さえしっかり行えばビーシュリンプも無難に飼育できますが、大半の水草が軟水を好むのと、紅藻類(黒ひげ苔)が出やすくなるので、パールグラス系などの高硬度でも良く育つ水草を選択すると良いでしょう。

▼山石系では水質の変化が起こりにくい風山石などがおすすめです。

溶岩系

溶岩石は水質にほとんど影響を与えずビーシュリンプ水槽で最も使いやすい石だと言えますが、インパクトが強いわけでもなくレイアウトを作る際に悩む方も多いかと思います。

溶岩石にも様々な種類があり、真黒なものから少し灰色っぽいものもありますし、質感も様々です。

使い方のポイントとしては、ウィローモスやアヌビアスなどの水草の活着以外にも、上手くやれば石組レイアウトなどにも応用できます。また、小ぶりな石同士を接着して自分の好みの形にしても雰囲気が出るので、好みの形の石がない場合は試してみると良いでしょう。

接着剤は100円ショップの瞬間接着剤でもビーシュリンプに悪影響を起こすことはありませんが、接着した部分が白くなってしまいせっかくの溶岩石の黒っぽい質感を損なってしまうので、アクアリウム用の接着剤がおすすめです。

▼アクアリウム用の接着剤とつなぎ目を目立たなくさせる補助剤が入った商品がおすすめです。

ビーシュリンプ水槽で本格的な水草レイアウトを作る際のおすすめの水草25選

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成長の早い有茎草などは華やかで美しい景観を作りやすい一方で、頻繁にトリミングが必要となるケースが多く、ビーシュリンプ水槽では管理が大変なことが多いため、成長があまり早くなくじっくりと育成できるタイプの水草が向いています。

ここでは、ビーシュリンプ水槽で水草レイアウトを作る際に向いている水草をタイプ別にご紹介します。

活着するタイプの水草

水草レイアウトでもビーシュリンプ飼育でも、なくてはならないといっても過言ではないほど定番中の定番である活着する水草です。

石や流木などに活着する性質があるため、低床に植えるよりも小石や流木などに付けるとメンテナンスやレイアウトの変更をする際に非常に便利な水草です。

ウィローモス

ウィローモスはもはやビーシュリンプ飼育には欠かせない定番中の定番の水草ですが、苔類の水草は水質にはあまりうるさくなく比較的新しい水を好む傾向にあります。セット初期は中々成長せず時間がかかることがあるため、成長のスイッチが入るまでは換水の頻度を上げると新芽を展開するようになります。

特に南米ウィローモスは上手く繁茂させると非常に美しい三角葉を幾重にも展開させてくれます。

▼品種が多く選ぶのに迷うこともありますが、ノーマル種や南米タイプが扱いやすいです。

ミクロソリウム

ミクロソリウムはシダ系の陰性植物で、葉幅の広いノーマル種のプテロプスの他に細葉タイプのナローリーフや枝分かれするタイプなど、種類が豊富で水草レイアウト水槽だけに限らず様々な水槽で使われています。

非常に丈夫な上、CO2要求量は少なく強い光が必要ないので、管理が楽な水草のトップ10に入るといって良い水草です。

▼レイアウトに使用するには細葉ながらも密度が上がりやすいミクロソリウムナローリーフやトライデントがおすすめ。

ボルビティス・ヒュディロッティ

柔らかく優しいイメージのボルビティスですが、草体は丈夫で葉もしっかりしているので過酷な環境下でもへこたれないほどの屈強さも持ちあわせています。

成長はやや遅く中々思った通りに展開してくれないことも多いですが、一度スイッチが入るとかなり大型化するので、定期的に株分けなどを行っていくことでレイアウトでも使いやすいサイズ感をキープできます。

CO2の添加は必要なく、強い光も必要ありませんが、葉の密度が上がりすぎると根元から黒ずんで景観を乱すことがあるので、成長しすぎた外側の古い葉をカットしてあげると良いでしょう。

ハイグロフィラ ピンナティフィダ

ハイグロフィラの仲間で有茎草ですが、物に活着する性質があるため水草レイアウトでは好んで使われることが多い水草です。

強い光と鉄分を含む肥料で葉を赤く変化させることができるので、単調気味なレイアウトでも数本混ぜることで良い演出ができます。

ブセファランドラ

アヌビアスなどと同じサトイモ科の陰性水草で、メインプランツとしては単体だと少々インパクトに欠けるサイズなので、量が豊富にない場合は小石などに活着させたものを流木や石の際などに寄り添う形で配置してあげると良い演出ができます。

種類が豊富で非常に美しい魅力的な水草ですが、品種によって若干難易度が変わってくるので初心者の方はブセファランドラ・クダガンなどの育成が優しい種類を選ぶと良いでしょう。

成長は非常にゆっくりですが、環境に慣れると確実に成長して立派な株になるので、あまり環境を変えずじっくり育てると良いでしょう。

CO2は添加しなくても成長しますが、添加した方が成長は早くなる傾向にあります。ただし、強光量の照明に長時間当たるような育成環境では黄色く変色したり葉に穴が開いたりすることもあるので注意が必要です。

アヌビアス・ナナ

ブセファランドラ同様種類が豊富で美しい種の水草で、超小型種のアヌビアスナナ・プチから、草丈が15㎝以上になる大型種のバルテリーなど非常に存在感の強いタイプのものまであり、選ぶのが楽しい水草です。

特にプチなどの小型種は非常に成長が遅く立派な群生を作るには数年かかりますが、大きく成長した株は非常に見ごたえのある水草ですし、濃い緑色の丸い葉はビーシュリンプとの相性も抜群に良いです。

CO2の添加は必要ありませんが、添加するとほんの少しだけ成長が早い傾向にあります。強い光に弱く葉が黄色く変色したり葉を落としたりすることがあります。また、水上葉を購入すると水中化させる際に溶けてしまうことがあるので、育成は暗い照明である程度育成してからレイアウトに使うか、流木や背の高い水草の陰に配置すると良いでしょう。

どちらかと言えば脇役的な存在でもあるので、ビーシュリンプなど小型水槽を使用することが多いレイアウトでは、より小型種のアヌビアスナナ・プチがおすすめです。

ロゼット型の水草

ロゼット型の水草は茎を持たずに葉を展開していくタイプの水草で、脇役的な使い方もできメインプランツとしても使える万能タイプの水草で、小型種は前景に、大型種は中景から後景に使用するのが一般的です。

ロゼット型の水草は種類が豊富なので、具体的な品名ごとに紹介していきます。

クリプトコリネ・ウェンティー

クリプトコリネ・ウェンティーは最もメジャーなグリーンタイプとブラウンタイプの二種類の他にも複数の亜種が存在します。

地味な印象ですが、自然観を演出するのに非常に良い仕事をしてくれる水草です。植栽直後はいじけやすいこともありますが、しっかり低床に根付いてしまえばきれいな葉をどんどん展開していくので非常に存在感のある草体になります。

水上葉として販売されているものが多く、水中化させる際に溶けてしまうことが多いですが、根が生きていれば水中化していく過程で少しずつきれいな新芽が出てくるので、根気よく育てていくと良いでしょう。

クリプトコリネ・ウェンティーブラウンは前景から中景にワンポイントで植栽すると良いアクセントとなります。

光量、CO2要求量共にそれほど多くなく、CO2に関しては添加無しでも育ちますが、大型で葉数の多い見ごたえある草体にするにはCO2添加を行った方が良いでしょう。

クリプトコリネ・パルバ(パルヴァ)

クリプトコリネ・パルヴァは小型のクリプトコリネで、非常に成長が遅く葉を横に広げて背が高くならないので小型水槽にもお勧めの水草です。

クリプトコリネ・ワルケリー

クリプトコリネ・ワルケリーは丈夫で育成しやすいので初心者にも扱いやすい入門種のクリプトコリネです。

水質によって緑や褐色に色彩が変化しますが、水質への適応力は高いので様々な水質で育成でき、葉数が多く存在感もあるため成長後を見越して植栽する場所を決めると良いでしょう。

CO2の添加はあってもなくても育成可能ですが、成長はやや遅く草丈は15~20㎝程に成長し、ランナーで殖えていきます。

クリプトコリネ・ベケッティ

クリプトコリネ・ベケッティは古くから流通しているメジャーな陰性水草です。非常に丈夫で条件が合うと20㎝以上とやや大型化します。

CO2の添加はなくても育ちますが、強い光は嫌う傾向にあるので流木の際や背の高い水草の陰などに植栽すると良いでしょう。

クリプトコリネ・レトロスピラリス

大型のクリプトコリネで、葉の長さは最大で50㎝以上になります。

後景で使用されることが多い水草ですが、後景から前に向かって水面をたなびく葉は、まるで夕立を降らせる入道雲のてっぺんに発生するかなとこ雲のようで、非常に情緒を感じさせてくれる水草です。

根張りが旺盛で低床深くまで根を張るので厚めの低床が向いています。CO2の添加はなくても維持できますが、成長が遅い分CO2を添加した方がより美しい草体が見られます。

ピグミーチェーン・サジタリア

緑色の細長い葉が5~10枚ほどの小型のサジタリアで、CO2を添加していない水槽でも良く育ち、環境が合うとランナーを伸ばし次々と殖えていきます。

ビーシュリンプ水槽でも簡単にすぐに殖やせることから、入門にはぴったりの水草ですが、CO2を添加するとどんどん殖えていきトリミングに追われるほど旺盛な成長を見せます。

エキノドルス・テネルス

超小型のエキノドルスで、褐色掛かった緑色の葉をした草体です。草丈は5㎝に満たず、十分な光量とCO2を添加するとランナーでどんどん増殖していきます。

主に前景草として扱われることが多く、他の前景草との見た目の相性も良いので自然観を演出するには非常に扱いやすい水草です。

コブラグラス

成長が非常にゆっくりで主に前景草として利用される人気の水草です。

CO2を添加し高光量の照明で管理すると少しずつランナーを出して増殖していきます。絨毯のように密になるまでは相当長い時間がかかるので、多めに植栽するか他の水草と混合で植栽したり部分的な使い方をすると良いでしょう。

バリスネリア・ナナ

バリスネリアは背丈のあるテープ状の水草で、主に後景として使用される水草ですが、バリスネリア・ナナは細身の葉で主張が強すぎないところが使いやすい水草です。

ランナーで殖えていき、一株に5~10枚ほどの葉を付けます。成長速度はは比較的早めでCO2の添加はなくても成長しますが、古い葉は黄色くなったりコケが付くと景観が悪くなるので根元からカットしてしまっても大丈夫です。

有茎草の仲間

有茎草は強光量とCO2要求量の多いものが多く、他の水草と比べて成長が早い種類が多いですが、頻繁にトリミングを行う必要のない種類を中心にビーシュリンプ水槽のレイアウトと相性の良い水草をご紹介します。

アナカリス

金魚藻として売られているほどポピュラーな水草ですが、水草レイアウト水槽でしっかり管理するととても美しい景観を作ってくれる良い存在感の水草です。

管理は簡単で低床に植えておくだけで勝手に伸びてくれます。水面近くまで伸びてきたら中間付近でカットして差し戻してあげるとすぐに伸び始めます。

カボンバ

アナカリスと並んで金魚藻として売られていることが多い日本で最も名前が知られている水草です。

育成は案外難しくCO2の添加を行いある程度の光量のある照明を使用しないと溶けてバラバラになることがあります。

ブリクサ・ショートリーフ

ブリクサ・ショートリーフは古くから水草レイアウトで使われてきた非常に人気の水草で、直線的な細い葉が幾重にも重なる姿が特徴的です。

草丈は10~20㎝程でCO2添加を行い条件を整えてやると20㎝以上になることがありますが、CO2の添加を行わなくてもゆっくりと成長していきます。ロゼット型のような草姿をしていますが有茎草の仲間で、茎の部分をカットしてトリミングを行います。

非常に根張りの強い水草で頻繁な移動を嫌う傾向にあるので、一度植栽したらなるべく動かさないようにじっくり育てると良いでしょう。

ストロギネ・レペンス(ストロジン sp)

ハイグロフィラの仲間の有茎草ですが、有茎草らしからぬ成長の遅さが特徴です。

成長が遅いといっても高さが出ないだけで、一定の高さまで成長すると脇芽を出して横にどんどん増殖していきます。CO2は添加しなくても成長しますが、高光量とCO2を添加することによって横に広がるように繁茂してくれるので非常に使い勝手の良い水草です。

環境が合わないと弱々しい草体となりエビの食害を受けることがあるので、なるべく光が届く明るい部分に植栽すると良いでしょう。

パールグラス

細身の草姿に遠慮がちにつける葉が可憐な有茎草ですが、丈夫で確実に成長してくれる入門種の水草です。

CO2は添加しなくても育ちますが、添加した方が元気でもりもりと横に広がる姿を見ることができます。

条件が良いと成長スピードが非常に早くなるので、CO2を添加している場合は早めのトリミングで景観を維持したいところです。

アマゾンチドメグサ

丸い葉とツル状の茎が特徴の有茎草で、独特な草姿をしているので使い手のセンスが問われる楽しい水草ですが、アマゾンチドメグサは水中の栄養分を良く吸収してくれるのでコケの抑制にも役立ってくれます。

成長はやや早くCO2を添加しなくても良く殖えるので、適度に中間付近でカットしてあげるとそこから新芽を展開してくれます。

前景におすすめの水草

爽やかな草原風のシンプルな石組レイアウトでも、手を掛けて複雑に作りこんだ水景でも、奥行き感を演出するには前景草の存在は欠かせません。

グロッソスティグマ

前景草の代表種で高光量とCO2の添加で簡単に緑の絨毯ができます。

成長が早く丸い小さな葉を付けながらランナーで殖えていくので、トリミングの際はランナーをカットしていらない部分を引き抜いたり、厚さが出すぎた場合はハサミで上の部分の葉をカットしてしまっても1~2週間ほどで新しい葉を展開させていきます。

光量が少なくCO2の添加がない水槽では横に広がらず上に間延びしたような草体になります。

ニューラージ・パールグラス

グロッソスティグマと人気を二分する前景草の代表種です。

グロッソスティグマほど光量とCO2添加量にはうるさくはないですが、低光量CO2無しの環境下ではほとんど成長できずにコケまみれになってしまうことがあります。

水質にはあまりうるさくはないですが、硬度が高すぎる水槽では成長が遅くコケに負けてしまうことがあるので弱酸性の軟水での管理がお勧めです。

オーストラリアン・ヒドロコティレ

「オーストラリアンノチドメ」や「オーストラリアンクローバー」などの複数の呼び名があります。

クローバーに似た可憐な柔らかな葉が特徴で、前景草として使われることが多いですが、密生させるとこんもりとした山のような伸び方をするので、中景から前景に向かってランナーを伸ばすように植栽すると自然観を演出できます。

CO2の添加をしなくても育成が可能で、非常に成長が早いため伸びすぎると厚さが出てしまい景観を乱すことがあるので、適度にハサミを入れて上部の葉をカットしてしまってもしばらくすると小さな葉が出てきます。

ビーシュリンプとの相性も良く食害に合うことも少ないので使いやすい水草です。

ミニマッシュルーム

ミニマッシュルームは蕗のような形をしたかわいらしい水草で、ランナーで殖えていきますが密度はあまり高くならないのでワンポイント的な使い方がお勧めです。

CO2添加と強光量の照明必須で、どちらか一つでも欠けると成長しなくなりますが、条件が良ければどんどん殖えていく比較的容易に育成できる水草です。

ビーシュリンプ水槽に水草を導入する際の注意点

ビーシュリンプと水草は非常に相性が良いものですが、導入する前に注意すべき点がいくつかあるので、新しく水草を入れる際に気を付けておきたいことをいくつか解説します。

水草は品種によって害虫対策のために農薬を使用しているものがあります。

シュリンプはこの農薬に対して非常に弱く、農薬を使用している水草を入れてしまうと即死してしまうこともあるため、購入時は無農薬の水草を選ぶと良いでしょう。特にアヌビアスやクリプトコリネは農薬を使用しているものが多いので注意が必要です。

本来なら組織培養の無菌状態の水草を使用するのが望ましいです。

どうしても欲しい水草に無農薬のものがない場合は、「水草その前に」などの農薬を除去する薬品で処理してシュリンプが入っていない水槽でしばらく様子を見てからから入れるようにしましょう。

水草は水中葉と水上葉のどちらを選べば良いのか

クリプトコリネなどの環境が変わると溶けてしまいがちな水草は水中葉の方がリスクが多少少ないですが、環境が変わることに対しては水上葉も水中葉も条件としては同じなのでどちらも溶けてしまう可能性はゼロではありません。

丈夫な品種であれば溶けてしまってもしばらくすると新芽が出てきて水中化しますが、難しい品種の水草は根本付近まで溶けてしまうとそこからの回復は難しいので、水草育成用のソイルの使用やCO2添加など、溶けてしまってもすぐに新芽が出やすいような環境にしてあげることが大切です。

水中葉のメリットとデメリット

水中葉のメリットは、水上葉から水中化させる際に溶けてしまうことが多い水草に対して水中葉を購入すると溶けてしまうリスクが少なくなるのと、水槽に入れても目立った変化はしないので購入時とほぼ見た目が同じ状態で水槽内で成長してくれます。

水中葉のデメリットは、草体自体が傷みやすく輸送中に乾燥してしまったり、植栽時に茎や葉に傷が付いたりすることがありますし、気温差による傷みなど、水上葉に比べてダメージを受けやすいところです。

水上葉のメリットとデメリット

水上葉のメリットは、貝などの付着のリスクが低いのと草体自体が丈夫で輸送やパッキングなど外部からのダメージを受けにくいところです。

水上葉のデメリットは、草姿が全然違うものがあったり水中化に失敗することがあることですが、クリプトコリネ以外の水草に関しては、適切な環境で育成すればほとんど水中化に失敗することはありません。

特に有茎草については水上葉でも水中葉でもどちらでもすぐに新芽を展開してくれますが、有茎草の場合ミリオフィラム系やロタラ系などの水草は水上葉と水中葉で草姿が全然違うことがあり、実際に植栽してみるとイメージと違ったということもあるので、前もって水中葉の状態を確認しておくと良いでしょう。

溶けてしまった水草は水質悪化の原因となるため、見つけ次第ホースなどで吸い取るようにしましょう。

水草への追肥とシュリンプへの影響について

水草は環境が合うとどんどん成長していくので、長期維持している水槽では肥料切れを起こすことがあります。

特に成長の早い有茎草に関しては、肥料切れが起こると葉が白化してしまったり赤系の水草が赤くならないなどの問題が発生することがあります。

肥料の種類

クリプトコリネやブリクサショートリーフなど根張りの強い水草に対しては、株から少し離れた場所に低床の中に埋め込むタイプの肥料を追肥してあげると改善することが多く、有茎草に対しては即効性のあるリキッドタイプの栄養素を添加してあげると良いでしょう。

どちらにしても添加しすぎはコケの原因になりますし、根焼けを起こして枯れてしまうことがあるので、最初は少ない量で試してみて徐々に調整していくと良いでしょう。

一般的に栄養素を添加する理由は、水草の成長を早めることではなく不足している栄養素を補ってあげることで、ソイルを使用していて水槽内の環境が整っている水槽では、何年も長期維持していない限り肥料切れを起こすことはほとんどないので、総合的な栄養素を添加するよりカリウムや鉄などの不足がちな栄養素、この二点だけを添加しておくとトラブルが起こりにくいでしょう。

カリウムは水草の成長を促進させるため、コケが出にくい水槽にしてくれる効果があります。鉄は赤系の水草に対して高い効果を発揮してくれる栄養素です。

ビーシュリンプに対する追肥の影響

一般的なアクアリウム用の栄養素はビーシュリンプに悪影響を与えることはありませんが、添加のしすぎはphやKHなど水質が変わってしまう恐れがあるので、即効性のあるリキッドタイプのものは少量ずつ毎日添加し、低床に埋め込むタイプのものは数カ月に一度の頻度で添加するのが良いでしょう。

ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテストFINAL「THE LAST」は2023年6月開催予定

ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテストFINAL「THE LAST」は2023年6月の開催予定です。

既にレイアウトの制作に取り掛かっている方も多いと思いますが、水草の選択や管理に関して役立つと思い記事にしてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。

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