ビーシュリンプ水槽レイアウトコンテスト2020.2nd 結果発表

二回目となるビーシュリンプ水槽レイアウトコンテストですが、前回の36作品を大きく上回る48作品の応募となりました。

北海道が発信ということで参加者様は今回も北海道の方が大半でしたが、九州や沖縄からもご参加いただき本当に楽しいイベントだったと思います。

結果発表の動画も予定通り公開していますのでそちらも合わせてご覧ください。

目次

第15位 Rossi ブセの木下で

人気のブセファランドラを使用した立体的なレイアウトです。

実はキューブ水槽はレイアウトを作成するのが非常に難しく、25cmと小型の水槽では単調なレイアウトになりがちです。

この水景も少し単調気味ではありますが、エビの動きが感じられ稚エビの姿も見られることから、しっかりと世代が受け継がれ、今回のテーマの「活性」については高い評価が付けられました。

今後も良い状態を維持し長く楽しめると良いですね。

第14位 兼続えび 逃走中~大自然の中でハンターから逃れろ~

広告

こちらも30cmキューブ水槽での作品です。

水草はグロッソスティグマでしょうか。CO2の添加なしでグロッソをここまで繁茂させるのは非常に難しく、作成の苦労が感じられる水景です。

溶岩石が非常に良いアクセントになっていますが、石組水槽は単調になりがちなので、前景のトリミングや後景の盛り土などで立体感を演出することで遠近感を意識すると上位も狙えると思います。

第12位 えび優 活性を求めて

モスやシダなどの陰性水草でまとめた水景です。

まず目につくのは餌に群がる個体や壁面の苔を啄んでいる個体で、シュリンプ飼育の醍醐味であるツマツマしている状態が見て取れることから、「活性」において加点対象となりました。

今後大型化する後景部分のボルビティスをどのようにコントロールしていくか楽しみな水槽です。

第12位 周太郎(Fuji san) 大自然

ジャイアント南米ウィローモスでしょうか、非常に美しく繁茂しています。

少し見えにくいですが、モスの陰にクリプトコリネでしょうか、良いアクセントとなっています。

調子の良い水槽はモスが旺盛に繁茂するのでうまくトリミングで調節し、見せる部分と見せない部分とを使い分けるとより締まった印象になると思います。

エビの餌寄りも良く今回のテーマ「活性」の部分で評価された水景です。

第10位 えび坊主 芽吹き

広告

水草はラージパールグラスでしょうか、それ以外に数種類の水草をうまく混生させ美しい日本庭園のような水景です。

構図として少し単調になりやすい石組水槽は、親石、添石、副石の三種類を組み合わせることで美しい構図となるため、水質に影響しない石であれば積極的に数を組んでみると上位入賞も狙えると思います。

水草の淡いグリーンに赤いエビのコントラストが非常に美しい水景です。

第10位 EZONO ブセ杜の住民〜活性〜

前回の優勝者の作品です。

作成の過程でかなり悩み考え抜いた様子が垣間見える水景で、追われる側のプレッシャーの高さは想像以上だったと思います。

残念なことに若干白濁りしていますが、ギリギリまでレイアウトに拘った苦労が見え隠れしていますね。

最後までテーマを意識した「活性」について高い得点を獲得しています。

第9位 あわ@アクア垢 ガリバー旅行記

アヌビアスバルテリーでしょうか、個人的には非常に好きな水草でかつて水草レイアウト水槽に使用していたことがありますが、60cm程度の水槽ではサイズ感などのバランスを取るのが非常に難しく、この水景を作るにはかなり難易度が高かったことが予想されます。

しかし、薄敷きのソイルと中央の浮き草でアヌビアスの大きな存在感とうまく調和の取れたセンスの光るレイアウトです。

第8位 RIYU うちのウェルカム水槽

レイアウトのお手本のような構図です。

ビーシュリンプ飼育にはあまり使われない化粧砂が印象的なレイアウトで、黄虎石と有茎草のバランスが非常に美しい水景です。

今回のテーマ「活性」については少し物足りなさも感じますが、レイアウトに関しては、足すだけではなく引くといった「見せる」技術を熟知しています。

第7位 エビだら節 稚エビだらけの水槽大会

ウィローモス、アヌビアス、ブセファランドラ、まさに3種の神器を駆使した王道のレイアウトです。

水質管理の技術が高く水草の状態も良いことが想像されます。レイアウトを組んでまだ日が浅いようですが、今後各水草が繁茂し美しい構図となるのではないでしょうか。

1年後が楽しみな水景です。

第6位 蝦羅央 ビール大好きオヤジがエビ沼にハマったら~

人工物を加工し天然素材のように見せるレイアウトは多くの人が古くから行ってきましたが、このレイアウトに関しては非常に計算された構図で、水草の状態も非常によく維持しています。

ビーシュリンプ飼育においてレイアウト素材は水槽から取り出すと汚れが舞い水質に影響することから、あまりしたくないのが本音だと思いますが、このような水景だと清掃も楽に行えるのではないかと思います。

「中々やるな~」といった感想です。

また、今回のテーマ「活性」についても加点対象となっています。

第5位 B.Bシュリンプ 底床には物を置かないん棚〜ぁ♬

レイアウトとしては少し物足りなさもありますが、低床に干渉しない配置はシュリンプ飼育において非常に有利となるテクニックで、結果としてエビの活性も良く元気な様子が窺えます。

シュリンプ飼育においてはかなり高い知識と経験値をお持ちなので、今後もそれを活かしたレイアウトに期待です。

第4位 りゅうご@龍峰蝦 ウォーターボーイズ〜オスストック水槽

水草レイアウトでよく用いられる三角構図で、実は水草レイアウトでエビを飼育するには、この構図が最も適していることを作者も理解して作成したのでしょう。

非常に素晴らしいレイアウトですが、残念なことにエビがあまり見られず「活性」の部分で得点が伸びませんでした。

レイアウトの技術が非常に高いので次回のコンテストは期待大です。

第3位 くまの(aqua_kumano) 静穏の緑

左側のボックスは濾過槽の役割でしょうか。水槽が分割されているように見える不思議な感覚を思わせる斬新な水景です。

モス、シダ、ブセファランドラなどの定番の陰性水草を非常にバランスよく配置しているところは感性の高さによるものでしょう。

前景の低床内に一部苔が見えているところから、長期に渡り安定して維持している様子が見えますが、水草には苔が無く水質管理に関して非常にレベルの高い飼育者ではないかと思います。

第2位 スイラン Circle of Life〜鎮守の杜(ちんじゅのもり)

前回準優勝の実力者で、審査員の道産子海老がベストスコアをつけています。

前作に続きダッチ風レイアウトのような素敵なレイアウトを作成してくれました。中央に鳥居を模した装飾品を用い、神社の境内で子供たちが遊ぶような情景が浮かびます。

今回のテーマ「活性」についてもしっかりと照準を合わせてくるところは、さすがとしか言いようがありません。

優勝とはわずか1p差の準優勝でした。

優勝 Coco-bee 緑陰樹

審査員のローキーズ札幌店長とAki shrimpがベストスコアをつけています。

南米ウィローモスかジャイアント南米ウィローモスかわかりませんが、非常にきれいに繁茂しています。

実は南米ウィローモスのきれいな三角葉を幾重にも展開させるのは意外と難しく、ここまできれいに育て上げた結果が今回の優勝に繋がったと思います。

ただ、ウィローモスだけではなく細枝流木に活着させたミクロソリウムナローなど非常に計算された配置にも注目すべきポイントで、全てにおいてバランスよく配置されています。

総評

今回は「活性」というテーマでコンテストを行いましたが、エビの活性を意識しすぎると肝心なレイアウトに集中できず、レイアウトに拘りすぎるとエビの活性を表現するのが難しくなるといった、この二つの矛盾をクリアするためにはかなり難易度の高いコンテストだったと思います。

純粋にコンテストを楽しみたい方や、更なる高みを目指す方、それぞれ様々な思いのこもった作品に非常に感動しました。

次回のコンテストからは年に一度の開催予定となりますが、今後も協賛者様のお力をお借りしながら皆様がワクワクするようなイベントを目指し頑張っていく所存ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

参加者様や協賛者様、そしてこのコンテストのコンセプトにご賛同いただいた多くの方々のご協力によりビーシュリンプ水槽レイアウトコンテスト2ndを無事行うことができました。

この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

広告

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人



コメント

コメントする

目次