良い♀の条件

水槽を立ち上げました。さて何入れよう?

 

で、良くいただく質問なんですが、♂と♀はどのくらいの割合で入れると良いですか?

 

基本、好みで良いかと思いますが、目的によって変わってくると思います。単純に数を増やしたいのであれば♂♀同数または♀多めでスタート時から親個体を多めに入れて始めれば良いと思いますし、グレードそのものを上げたいなら良い♂を厳選して、例えば60cm水槽なら♂3匹くらいで♀10~15匹も入れれば一年後には軽く300匹超えにはなるでしょうし、そこから選別したとしても三桁採れるのは確実なわけで水槽のキャパ次第にはなってくるとは思いますが、単純にエビを殖やすことに関してはこういった計算式ではどうしてもうまく行かない場合もあるんですよね。。。

 

数を殖やすには♀の選定も結構重要だったりします。グレードに関してはより良い♀を使いたいのが本音でしょうし、F1個体だけで見れば良い♀を使った方が確実にグレードの高い稚エビが出るわけでして、よそ様に出荷してる立場としては現状あまり大きな声で言いたくはないのが本音なんですが♀自体の血の詰まりが懸念されるんですよね。

 

血の詰まったメスは中々脱皮をしてくれない傾向にあり餌寄りもあまり良くはありません。脱皮をすることで抱卵する甲殻類にとってそれは死活問題でして、さすがに1~2度の抱卵回数で死んでしまっては当然上記のような計算式は成り立たなくなってしまいます。

目次

良い♀の条件

やはり丈夫なメスでしょうね。

丈夫な♀を見つけたとしても、例えば三回目の抱卵後に「このエビまた抱卵したよ」と気づくが多く、一生涯で8回抱卵する個体だとすればその時点で残り5回の抱卵しか残らないわけで、男としては熟女が相手よりも、自分の遺伝子をたくさん残してくれそうな若いピチピチギャルの方が頑張れる気がします(笑)

なので、そういった♀はできれば初抱卵の時点で見つけておきたいですよね。5回と8回では残る稚エビの数は全然違いますし、最終時の抱卵では今まで通りたくさん産んでくれるとは限りません。

この辺はやはり飼育経験値で大きく変わってくると思います。

よく腹のデカい♀が良いと言われていますが、大きさや成長スピードにも着目していきたいですよね。抱卵前でも既に確実に♀とわかる風格のある個体も良いかと思います。小さい内に抱卵するのは良くないと言われていますが、その後どんどん成長して10回以上抱卵した個体もいたので、傾向としてはそうなのかもしれませんがケースバイケースかもしれませんね。

 

また、血統の背景を疑うなら黒を掛けるのも一つの手法で、選別の手間が大変ですが血の分散としては非常に有効な方法と言えます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人



コメント

コメントする

目次