以前一度だけこのようなご質問をいただいたことがあります。
正直困惑しましたが、まず飼育環境を伺い自分なりのアドバイスをさせていただきました。
しかし残念なことにその後全滅してしまったそうで、今後エビをやめて熱帯魚をやると仰ってましたが、やっぱりもう一度だけやってみるということになりオークション出品個体を落札していただきました。お渡しの際直接お会いしてご質問に関して全てお答えしたのですが、後から聞いたお話しではものすごく簡単なことができていなかったそうで、今は水槽いっぱいのエビに癒されて水槽の本数も増やす予定だとか?
その「ものすごく簡単なこと」とは何だったのでしょう。
それは観察力でした。
毎日エビを見ているうちに日々の微妙な変化に気づくようになり、その変化がある度にご質問をいただいていました。
餌寄りが悪いと感じたらどうしたら良いかとか、満月なのに脱皮をしないとか、大変几帳面な方で換水の頻度もマーカーで水槽に書き込んで記録していたそうで、必ずこの曜日などと決めて行っていたそうです。
相手は生き物です。我々人間もその日その日で体調も違いますし食欲がある日もあれば無い日もあります。水槽システムの劣化による微妙な変化もあります。それは定期的な変化ではなくどちらかというと突発的な変化が多く、そういった事にいち早く気が付くにはエビをしっかり観察すること。そんな気付きからエビが全然死ななくなり吸着系ソイルのブレイク時期までも予測できるようにまでなったそうです。
何をやってもうまく行かないのではなく、生き物の活動に合わせて自分で応用できる経験を積んだと仰ってましたが、とにかくエビを見ることを第一に考えて成功した貴重な一例だと思います。
エビを飼育してる方はブログを書いている人も多くビーシュリンプ飼育に関する基本はインターネットでいくらでも調べられますが、自分の水槽の変化はインターネットでは調べられません、なので自分で観察して対処するしかありません。
うまく行かないと嘆く前に、エビを見てどんな日々の変化があるか観察してみることが爆殖への近道です。
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