水槽といった閉鎖的環境下でも、生き物は常に外部の敵から身を守り隠れるという本能が備わっていますが、エビに関しても同じことが言えます。
水草はもちろん、流木や岩などもエビにとってはいい隠れ家となります。
ビーシュリンプ水槽での水草の浄化作用
水草はエビにとって有害な物質を吸収してくれる役割があります。
水槽程度の大きさでは水草の水質浄化作用は微々たるものですが、健康に育っている水草は積極的に有害物質を吸収して生き物に必要な酸素を排出しています。ここで言う生き物はエビだけではなくバクテリアも含みます。エビも呼吸をし水中の酸素を取り込み二酸化炭素を排出しますが、バクテリアもそれと同じように分裂する際酸素を消費するのでバクテリアのための酸素と言っても過言ではないと思います。
ビーシュリンプ水槽での水草はエビにとってシェルターになる
適度に茂った水草はエビにとって隠れる場所となり脱皮直後や孵化したての稚エビの隠れ家になります。
また、隠れる場所という目的以外にも、水草の周りには有益な微生物が豊富に繁殖し、それがエビの餌にもなるため、エビにとっては非常に都合の良い場所となります。稚エビのように小さく弱い個体は一刻も早くたくさんのエネルギーを摂取し成長しなければならないので、水草はエビにとって非常に有益な存在と言えるでしょう。
ビーシュリンプと相性のいい水草
ビーシュリンプ水槽に非常に相性の良い水草は陰性植物ですが、中でもおすすめはウィローモス、他ではミクロソリウム、ボルビティスなどのシダ類が良いでしょう。
有茎草などの陽性水草の方が代謝も良くより窒素分などの有害物質を分解してはくれますが、非常に成長が早く光が当たらなくなると葉を落としてしまい、逆に水を汚してしまう場合があるので、中でも成長の遅い種類を選ぶ必要があります。
その他、水質の良化のみを目的とするなら、マツモやアナカリス、アマゾンフロッグピットなどの浮き草が非常に良い仕事をしてくれます。
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