ビーシュリンプに憑りつかれた男の話

崩壊寸前でリセット予定の水槽が復活してしまったので、飼育規模を縮小する予定だったのが選別に追われる今日この頃。

 

さて、超大作でも書きますかね(笑)

 

そもそも、道産子海老が初めてビーシュリンプを飼育したのが、確か世界水草レイアウトコンテストの第3回の頃だったので恐らく2003年頃だったと思います。

 

当時水草レイアウト水槽を作っていて、コケ退治にヤマトヌマエビを入れていたのですが、その時よく通っていた清田区の某大型ペットショップで見た赤いエビに一目ぼれしちゃったんです。

 

で、ご想像の通り買ってきたわけですが

 

なぜか黒ビーを5匹(笑)

 

買ってきたビーシュリンプを水草レイアウト水槽に入れたら一年で100匹以上に殖えたんです。

 

あまりにも殖えるので別の水槽を立ち上げて黒ビーを移し、今度は赤いビーシュリンプを買ってきて水草レイアウト水槽に入れたら同じように殖えました。

 

当時はレッドビーシュリンプではなくCRS(クリスタルレッドシュリンプ)という流通名だったので黒ビーとは別の物だと思っていました。

 

そんな初の爆殖劇も水草レイアウト水槽の崩壊とともに全滅、転職をきっかけに水草レイアウトへの興味も薄れてしまい

 

数年後には水草レイアウトに使っていた機材も全て手放し、アクアリウムというものから完全に離れたわけですが

 

たまたま見ていたヤフオクでビーシュリンプが出品されていたんですよね。

 

しかも前に飼育していた黒ビーに似てるけどちょっと違うというか、だいぶ違いました。

 

しかもペアで10万とかありえない額で取引きされてるし?

 

てっきり黒ビーだと思っていたそのエビはブラックシャドーというエビで、黒ビーとは別の種類でした。

 

異性への一目惚れは全くない道産子海老ですが異種への食いつきは光の速さでした。

 

自分の持物を色々売って、数字揃えたらお金がもらえるゲームも我慢して貯めたお金で念願のブラックシャドーを落札しました!

 

 

水草レイアウト水槽の経験から、水の扱いや水槽の中に生態系を作る過程においては絶対の自信があったわけで、あらかじめ立ち上げていた水槽は毎日アンモニアと亜硝酸のチェックをし、完全に検出されなくなった時点で一週間毎日全換水して万全の態勢で迎え入れました。

 

自分の水槽にあのブラックシャドーがいるなんて、何て幸せなことか。

 

そりゃもう、毎日が記念日ですよ(笑)

 

そんな幸せの絶頂も長くは続かず一カ月で全滅・・・

 

何が悪かったのかキチガイ(元々キチガイだが)のように調べに調べまくって、これでもしダメなら玄関前の段差から飛び降りて死んでやる!と覚悟を決めて同じ方にお願いして10匹購入しました。

 

ちょうどその頃、飲食店の料理長という立場だったため、新店舗の立ち上げで出勤が朝の9時から帰宅は深夜12時を回る毎日というハードスケジュールの真っ最中だったのですが、帰宅後に水質のチェックや換水、餌やりなどをして翌日また出勤という日が約一か月続きました。

 

体重は46kgまで減り(現在54kg)思考も普通じゃなかった(元々普通じゃないが)と思います。

 

まあ色々あってその会社も辞めたんですが、苦労の甲斐あって半年後に初めてブラックシャドーの繁殖に成功したんです。

 

不思議なもので、あれだけ苦労したのに一度殖えだすと一年も経たずに100匹以上になるもんだから当然イヤラシイ考えにもなります。

 

売ったらお金になるかな?

 

意を決して念願のオークションデビューを果たしたわけですが、エビ以外での出品経験は以前からあったので、そこはそれほど苦労もせず順調そのものでした。

 

生体購入に費やしたお金は数回の出品で回収に成功。

 

ちょうどその頃ローキーズ札幌の店長さんとの出会いもあり、トントン拍子に話は進みお店でブリーダーデビュー!

 

シュリンプ熱は最高潮に。

 

日本人ってお金の話になると汚いイメージを持ってしまう人って多いと思います。

 

けどね、趣味がお金になるって素敵なことだと僕は思ってます。

 

僕の場合はエビとか料理とか、得意なことがお金に変わってるけれど、中には本来やりたくないことを我慢してお金にして生活をしている人もいるわけで、好きでもないことをするより好きなことをして生きていけるって幸せなことだと思いませんか?

 

確かに、好きなことだけで生きていくって難しいと思いますし、お金のためだけにやるとうまくいかないような気がします。

 

特にビーシュリンプはね。

 

だってエビの繁殖ってちょっとだけ難しいから(汗)

 

 

これを生業にするには相当の根性とセンスが必要だと思います。

 

普段はほったらかしとか言ってても、必要なことはやってるし、それをやるのとやらないのとではエビの殖え方にものすごい影響するわけで

 

寝ないで世話したこともあったし、汗水よだれ鼻水と、ありとあらゆる汁を垂れ流しながら今までやってきました。

 

けどね、飼育者のスタイルって色々あって良いと思うんですよ。

 

高グレードで高額のエビが全てではないですし、スケスケのエビちゃんだって飼育している人が楽しければそれはそれで素敵なことだと思いますし。

 

だって趣味は楽しくないとさ(笑)

 

全滅しちゃってもう辞めたって人も、またやりたくなったら始めてみれば良いと思うし、ブリーダーとして活動したい人は目標を持ったりや誰かを目指したりするのも良いです。

 

ただ、生き物を扱うという意識だけは持っていてほしいと思います。

 

ご清聴ありがとうございました♪

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