底面フィルターの目詰まりについて

底面フィルターはシンプルな構造ながら濾過能力が高くコストパフォーマンスも良い非常に優秀な濾過システムです。

ひとつ欠点を上げるとするならば、低床に依存する濾過なので目詰まりが起こりやすいということでしょう。

ビーシュリンプ飼育において最も使い勝手の良いこの底面フィルターですが、目詰まりを回避する方法はあるのでしょうか。

目次

パウダータイプのソイルの使用を避ける

稚エビの入り込みを防ぐためにパウダータイプのソイルを被せて使う人も多いと思いますが、これも目詰まりを助長させる原因です。

確かに、粒の荒いソイルを使うと稚エビが低床内に入り込むこともありますが、入れたんだから出れます。

道産子海老はあくまでパウダータイプのソイルの使用は推奨していませんが、見た目的な部分で使用している人もいると思いますし否定はしません。

底面フィルターは単体で使用

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濾過能力アップの目的で外部フィルターや上部フィルターなどに底面フィルターを連結して使っている人がいますが、モーターの力で強制的に水を吸い上げている状態なのでこれもソイルの目詰まりを助長させるだけでなく、ソイルの劣化を早める原因にもなります。

確かに濾過能力は上がるかもしれませんが、底面フィルターは非常に優れた濾過能力を持っているので一般的な通常飼育であれば単体でも十分な濾過をしてくれます。個体数が多い場合など、どうしても濾過能力に不安がある方は小型のスポンジフィルターなどサブ的なフィルターを設置すると良いですが、換水の頻度を上げた方が良い結果になることが多いです。

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有茎草などの根の張る水草の使用を避ける

健康な水草の根にはたくさんのバクテリアが住み着きソイル内の環境をとても良くしてくれるものではありますが、底面フィルターの場合は伸びすぎて行き場のなくなった根がフィルターのプレートの下で複雑に絡み合うことがあります。

通常排水パイプからエアーを含んだ水と一緒に汚泥もある程度排出されますが、プレートの下に水草の根があると通水性が悪くなりそこに汚泥が溜まりやすくなります。

なので、水草を使用する場合は流木などに活着させたシダやモスなどの低床に依存しない水草を使用すると良いでしょう。

メンテナンスが重要

メンテナンス無しで底面フィルターを維持するのは無理と考えて良いと思います。

底面フィルターは低床そのものが濾材となるため目詰まりは避けて通れないことなんです。しかも、本来濾材は固いものであるのが一般的ですが、ソイルという柔らかいものを使用しているのですから当然のことなんです。

長い間メンテナンスをしないで目詰まりを放置するとソイルがガチガチに固まり通水性が極端に悪くなります。

通水性が悪くなると少しでも隙間のある所を水が通ろうとするので、水流が偏り止水域ができてしまいます。止水域には有害物質が溜まりエビやバクテリアが弱る原因ですから水槽内を満遍なく水が通る環境が理想です。

ある程度維持していてきれいな緑色の苔が出て調子のよかった水槽なのに、途中から茶苔が出始めてエビの餌寄りが悪くなったら要注意です。

まとめ

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最後まで読んでくださった方には申し訳ないですが、目詰まりしない底面フィルターなんてありません。

だって上部フィルターだって外部フィルターだって濾材が汚れてくると汚泥が溜まってきて目詰まりするでしょ?

外部フィルターが目詰まりして流量が落ちてきたら中を開けて濾材の洗浄や交換をします。

とっても面倒くさいですよね?

底面フィルターはソイルの中にプロホース突っ込んで泥を排出するだけですから、目詰まりの原因を探るより掃除しちゃった方が早いってことです。

大丈夫なの?と心配される方もいると思いますが、心配なら今日はこの場所、次回はこの場所という風に数か所に分けて行えば生体へのダメージは軽減されますし、目詰まりが解消した部分は新鮮な水が通り酸素も供給されるのでバクテリアの活動も活発になります。

ただし、水が白濁りするほどやってしまったらバクテリアに相当なダメージを与えているのでそれはアウトです。

エビを元気にするにはまず先にをバクテリアを元気にする!ですね♪

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