ADAから学ぶビーシュリンプ水槽の立ち上げ方

ADA(アクアデザインアマノ)から販売されているアクアソイルアマゾニアは本来はネイチャーアクアリウム(水草レイアウト水槽)に適したソイルですが、ビーシュリンプ飼育にもとても相性の良いソイルということが広く知られています。

長年アマゾニアを使用してきましたが、初代のアマゾニアを知っている人はどのような方法で立ち上げたら良いのか理解していることと思います。

アマゾニアの立ち上げに関しては今はインターネットで簡単に調べることができますし、皆さん多種多様な方法で楽しまれていると思います。
初代アマゾニアを使っていたころは、まだスマホはおろか携帯もメール程度しかできなく、一般的にはインターネットがそれほど普及していなかった時代のため、情報源は紙媒体しかありませんでした。

当時からビーシュリンプにはアマゾニアが良いなんて情報も多々あり、水草レイアウト水槽を作っていた道産子海老もそれで楽しんでいました。

本来アマゾニアというソイルは故天野氏がネイチャーアクアリウムと題して水槽内に小さな生態系を作り上げるというコンセプトの下で開発しました。

当時のADAのカタログには天野氏の文章で水槽内に生態系を作り上げる手順が書かれていて、アクアリウムの基本に関して非常に参考になったものでした。

そこで、当時の文章を思いだし、アマゾニアを使って水槽内に生態系を作り上げる手順を道産子海老なりに解説していきたいと思います。

もしかしたらビーシュリンプ爆植へのヒントになるかも?

目次

水中の生態系について

自然界には、生態系という物質循環の仕組みがあり、生産者である植物と消費者である動物、そして分解者の微生物の働きによってすべての生命が維持されています。

この生態系の仕組みを水槽内に作ることがアクアリウムの基本中の基本になり、それには植物が必要ですし植物が光合成をするための光、そして分解者である微生物(バクテリア)がいて初めて消費者である動物(エビ)が生活できる環境になります。

生態系が出来上がるまでの過程

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水槽に水を入れただけでは生態系はできません。何年も放置して水が腐るとできるとは思いますが、それではアクアリウムとして成り立たないので意図的に有機物を入れて濾過を回す必要があり、その有機物がバクテリアの素であったりパイロットフィッシュであったりします。

有機物はやがて自然に発生する分解者(バクテリア)によって分解されて栄養塩類に変わり、それが植物が成長するための養分になります。植物はその養分を吸収し光合成を行った副産物として酸素を放出します。

その酸素を微生物(バクテリア)が消費して分裂していくというサイクルで生態系ができていきます。

アマゾニアは水槽内の生態系を作るのに最も適したソイル

生態系が出来上がる過程において有機物が必要であり、その有機物を消費してバクテリアが繁殖していくわけですが、アマゾニアには豊富な栄養分(腐食酸)が含まれていて長期に渡って放出し続けるという特徴があります。

これがどういう意味かというと、アマゾニアを入れた水槽は濾過を回せば勝手に生態系ができあがるというもので、これが栄養系ソイルと言われる理由です。

吸着系ソイルにはこの栄養分がほとんどない(アマゾニアほど多くない)のでソイルを入れて濾過を回しても生態系が出来上がるまでに長い期間が必要になります。

仮に、後入れで栄養分を添加したとして、ソイルの吸着効果によってアンモニアが吸着されてしまうので、バクテリアがうまく繁殖できないバランスの悪い生態系となってしまいます。

要するに最初は汚い水の方がバクテリアが繁殖しやくすく、結果安定するのが早いってことになります。

アマゾニア水槽の生態系を維持するには?

優れた濾過を設置してバクテリアがたくさんいればエビは元気に殖えていく・・・とはなりません。

バクテリアも水草もエビも新しい水が好きだからです。

自然界の川では雨が降ると小さな川となり上流から流れてきます。その小さな川は豊富ミネラルや酸素、土壌に含まれる栄養分を含み様々な生き物の生活の糧となります。

雨が降らないとその栄養分や酸素が滞り有益なバクテリアの繁殖を妨げてしまうので結果的にエビも調子を崩してしまいます。

自然界では雨は自然に降りますが、水槽には雨は降りません。よって換水して補ってあげることが必要です。

換水のもたらす恩恵は、生物の代謝の活性化、バクテリアはもちろん水草も新しい水が入ることで活性化し新芽を展開します。例外になくエビにも同じことが言えるわけで、換水し水槽に新鮮な水を入れることによって脱皮を促し成長を促進します。

ビーシュリンプ爆植の鍵はやっぱりアマゾニア

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ビーシュリンプの爆植は上手な人なら誰でも経験していると思いますし、別にアマゾニアを使わなくても爆植させることはできます。

ビーシュリンプが殖える環境や個体数をしっかり管理してあげれば簡単に爆植します。

しかし、ビーシュリンプをどんどん殖やしてその個体数を長期的に維持し続けるソイルは、やはりアマゾニアがトップクラスのソイルで間違いないと言えるでしょう。

我が家は2015年に立ち上げたアマゾニア水槽がまだ健在で、現在7年目に突入しています。

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