エビが大きくならない(成長が遅い)時の対処法

エビが大きくならない(成長が遅い)時の対処法

元気はあるのに抱卵しない、生まれてから三か月以上経つのに1cm以上にならないなど、エビが大きくならなくて悩んでいる人は結構多いと思います。

成長速度はそれぞれの個体差や飼育環境、また、エビの種類によっても様々ですが、ここではエビが大きくならない時の原因と対策を書いてみようと思います。

 

~エビの成長が遅い原因は主に4つ~

①飼育環境

ビーシュリンプは環境が合わないと脱皮をしなくなり、脱皮をすることで身体を大きくする甲殻類にとっては環境が合わないと成長できないということになります。

濾過や水質が悪いのであれば改善すると餌食いも良くなるので成長速度も上がります。換水で改善されるのであれば換水ペースを上げれば良くなりますし、濾過が原因であれば濾過槽の清掃や増設などをすると改善されます。

また、吸着系ソイルを使用している人はソイルの劣化を疑ってみることも必要です。栄養系ソイルと違い吸着系ソイルはそれほど寿命の長いソイルではないので一年以上維持している人はソイルの部分交換や足しソイルなどをしてみると良いかもしれません。

ちなみに吸着系ソイルと栄養系ソイルとでは成長速度は別物ですので比較対象にはなりません。

水中のミネラル分を気にされる人がいますが、GHやTDSはエビの成長にそれほど影響するものではありません。極端に低いとか高いのであれば疑っても良いかもしれませんがGHに関しては0~1程度でも問題なく成長します。

成長速度に関する要因は様々ですが、ほとんどの原因が飼育環境に依存するものと考えていいと思います。

②水温

ビーシュリンプも魚と同様変温動物なので水槽の水温が自分の体温になります。

18~27℃の間では活発に活動できますが、体温が高いほど代謝速度が上がるので餌食いも良くなる傾向にあります。そのため18℃と27℃では脱皮の頻度も変わるので極端に成長速度が変化します。

ただし、水温が高い状態を維持しエビの代謝が上がると同時にバクテリアの分裂も盛んになるので硝酸塩の蓄積も早くなります。硝酸塩は比較的無害ですが放置すれば水質のバランスが崩れるためエビの活性も下がり本末転倒となってしまいます。

③過密飼育

道産子海老宅のデータでは、30cmキューブ水槽で100匹を超えた辺りから成長速度が極端に下がっています。生まれたての稚エビは1.0cm程度までは順調に成長しますが、その後は中々大きくならない状態が続きます。

親個体の繁殖も緩やかになりこれ以上殖えなくてもエビの本能からか種の保存は十分可能と判断しているのか、100匹の中から半分の50匹ほどエビを抜くと再び活発に繁殖するようになり、成長の遅かった稚エビも普段通り成長するようになりました。

ただ、繁殖行動は減っても1年とか長い期間良い状態で飼育していれば時間はかかっても親と同サイズまで成長するので、これ以上殖やさなくても良いという人はそのまま維持しても良いかもしれません。

④餌

植物性の餌よりも動物性の餌の方が成長は早くなります。ただし動物性の餌はエビがたくさん排泄するので水を汚しやすくなります。エビの活性に合わせてうまくバランスを取って与えると良いでしょう。

その他(血統や近親交配)

ブリーダーの高額個体のみで何世代も繁殖させると度々起こります。しかし、血の詰まりは体形に出るのでわかりやすくそのような個体を避けて購入することはもちろん、自分の水槽内で起こってしまった場合は他の血を入れることで改善させることができます。

ビーシュリンプは近親交配には強い生物なので10世代くらいまでは全く問題はありません。しかし、購入時にどの程度累代を重ねてきたかは購入者にはわからないので最低でも5世代以上世代を重ねてきた場合は思い切って他の血統を入れると良いでしょう。

最近はこういった問題に気を使っているブリーダーさんも多く、血の詰まりによる奇形などは若干出にくくなっていますが、レッドビーシュリンプに関しては今出回っている個体のほとんどが日本で最初に作られた血統からの末裔なので、20年前から比べると体質的に弱くはなっています。

また、個体の性格によっては餌食いの良くない個体がいるのも事実で、そのような個体はなるべく偏らないように他の個体と一緒に飼育・繁殖をすることがベストです。餌食いが悪いからと言って隔離してその個体に集中給餌しても食べないものは食べないので無理に環境を変える必要はありません。餌を与えて食べなくても足を動かして何かを啄んでいる仕草をしていれば問題なく、餓死することはありません。

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