「ビーシュリンプ飼育」水槽のサイズ別フィルターの選択

ビーシュリンプは個体のサイズが小さい割に大食漢で水を汚しやすい生き物なので、水槽に使用する濾過フィルターは能力が高いものを使用したいですよね。

ですが、水槽のサイズや形によっては使用できない濾過フィルターもありますし、使用できても単体では能力が足りないなどといった悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。

ここでは水槽サイズ別に適した濾過フィルターの種類を解説していきます。

目次

水槽サイズ別濾過フィルターの選択

水槽のサイズによってフィルターも適不適があるので簡単な表にしてみました。

外部フィルターは濾過能力も高く水槽サイズも選ばないので万能選手と言いたいところですが、小型水槽では濾過能力云々よりもコスパ的な面で×としました。

上部フィルターも濾過能力は高くメンテナンスもしやすいのですが、水槽上部の半分近くを埋めてしまい水槽内のメンテナンスに支障が出るのであえて△としています。

底面フィルターも万能ですが、底面積が広くなれば煙突の数も必要ですし同時にパネルの数も必要になってきます。

流動式フィルターについては物理濾過が無いので大食漢なエビには向かないと判断したいところですが、濾過能力の面では断トツなのでこのような評価としています。

この表以外にもフィルターの種類はありますが、メインで使うよりサブ的な役割で使うのがベストだと思うのであえて記載していません。

水槽サイズ別で選択する濾過フィルターの解説

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水槽のサイズによっては適した濾過方法が異なる場合も多いので、一般的な規格水槽でそれぞれ解説していきます。

30㎝水槽

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  • サイズ:幅31.5×奥行18.5×高さ24.4cm
  • 水量:約12Ⅼ

フチなしのオールガラス水槽はもう少し水量が多めですが、違いは微々たるものなので同等として解説します。

結論からいうと、このサイズの水槽に設置する濾過フィルターはかなり限られていて、底面式濾過を使用するのがセオリーですが、事前に底板となるプレートのサイズを確認しないとプレートが大きすぎて設置できない場合もあるので、確認してから購入しましょう。

濾過能力に関しては底面フィルターで十分な効果がありますが、水量が少ない分水質の変化は早いので、流木や水草などの装飾品は少なめにシンプルなレイアウトにして、換水を早めにするなどの対処が必要です。

30㎝キューブ水槽

  • サイズ:幅30×奥行30×高さ30cm
  • 水量:約25Ⅼ

▼複数個並べて使うことの多いキューブ水槽は二個セットがお得です

30㎝キューブ水槽はもう少し水量が多めで、約25Ⅼの水量がありますが、水槽サイズとしては小さめの部類に入るので、上記の30㎝水槽の解説と同様に底面フィルターをメインに使用し、水量が少し多い分サブに小型のスポンジフィルターを設置するとより安定感が増します。

底面フィルター以外に小型の外部フィルターなども設置できますが、外部フィルターはモーターの熱で水温が上がりやすいので小型水槽で使用するメリットはほぼありません。

45㎝水槽

  • サイズ:幅45×奥行き30×高さ30㎝
  • 水量:約35L

45㎝以上の大きさになってくると、高さや幅などの部分的なバリエーションも増えてくるので、水量の違いも出てきますが、ここでは一般的な45㎝規格水槽で解説します。

45㎝以上の大きさより上部フィルターの設置が可能になってきますが、上部フィルターは水槽上部の半分近く塞いでしまう形になるので、頻繁に網を入れたりするビーシュリンプ飼育にはおすすめしませんが、設置できるフィルターの種類はかなり増えるので自由度も高くなってきます。

また、観賞よりもブリードを優先させる場合には、縦置きにして複数並べる使用法を取るのにいいサイズなので、予算を抑えたいなら底面フィルターとサブにスポンジフィルターの組み合わせが最も適した方法です。

45㎝キューブ水槽

  • サイズ:幅45×奥行き45×高さ45㎝
  • 水量:約80L

ブリード用の水槽としてはかなり使い勝手のいいサイズの水槽ですが、高さが45㎝あるので省スペースでの複数設置は工夫が必要ですし、使用する濾過フィルターのサイズも大きめで能力の高いものが必要になってきます。

高さがある分、底面フィルターを使用する際は水位を下げて使うこともできますが、45㎝で水量を80Ⅼも使える水槽の強みを消してしまうので、水量を稼ぎつつ90㎝水槽用の外部フィルターなどを使用するのがおすすめです。

60㎝水槽

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  • サイズ:幅60×奥行き30×高さ36㎝
  • 水量:約60L

昔からある一般的な水槽サイズで、フィルターやその他の付属品の種類も豊富にあるので、選択肢が一番多いサイズの水槽です。

ビーシュリンプ飼育にも最適なサイズで、適合するフィルターや照明なども豊富にあるので、初心者の方には最もおすすめできる水槽サイズです。

外部フィルターもよし、底面フィルターでもよし、大きさにも余裕があるのでサブフィルターなども設置しやすく自由度が高い水槽サイズです。

奥行きや高さ違いなどのバリエーションもあり、ワイドサイズなど水量が増える場合のメリットは大きいですが、逆に水量が減るようなスリムタイプの場合は、60㎝水槽を使用するメリットがないので、サイズを下げて45㎝水槽を選択した方がいい場合もあります。

90㎝水槽

  • サイズ:幅90×奥行き45×高さ45㎝
  • 水量:約157L

本格的にビーシュリンプのブリードに励む人には憧れのサイズの水槽ですが、水槽そのものの他、濾過フィルターや、照明などもそれなりの金額になってきます。

また、立ち上げから安定するまでの期間は長い時間を要するので、初心者向けとはいえませんが、上手くいっている時のエビの増え方は尋常じゃないので、飼育に慣れてきて本格的にブリードをしたい方にはおすすめできる水槽サイズだと思います。

水量が100Ⅼを超えてくると、やはり外部フィルターなどの濾過能力の高いフィルターが有利になってきますが、オーバースペックの外部フィルターを単体で使用するよりも、底面フィルターやスポンジフィルターなど、別のフィルターをサブとして稼働させておくと、万が一外部フィルターの濾過能力が落ちてきてメンテナンスが必要になってきた場合でも、水質に大きな変化をさせることなくメンテナンスができます。

90㎝水槽ほどの大きさになってくると観賞が目的となる要素も強く、多少のサイズ違いのバリエーションがあるものの、設置スペースや水量と濾過フィルターの能力で選択するのがいいでしょう。

120㎝水槽

  • サイズ:幅120×奥行き45×高さ45㎝
  • 水量:約223L

120㎝以上の水槽でビーシュリンプを飼育する人はあまり多くはないと思いますが、一度はやってみたい憧れの水槽です。

当然濾過フィルターも大型のフィルターが必要になってきますが、大型魚などを飼育する際に多用されるオーバーフロー式の濾過は、構造上小さなビーシュリンプを飼育するにはかなりの工夫が必要なのでやはり大型の外部フィルター一択になってくるでしょう。

また、メンテナンスのしやすさから、高さを抑えたLOWタイプのものなどを選択するのもいいと思います。

ビーシュリンプ飼育に最も重要な濾過フィルターは水槽サイズによって使い分けよう

流動式フィルターについてはあえて解説していませんが、価格が高いことを除けば、濾過能力も高くビーシュリンプ飼育にも充分使用できます。

冒頭の解説の通り、万能で高性能な濾過フィルターなので、使用している濾過器の濾過能力に疑問がある方は使用してみるといいでしょう。

水槽はそれぞれの大きさや形などによって得意なことや不得意なことがあるので、水量は多ければ多いほど機材の設置やメンテナンスが大変になってきますし、水槽が小さければ小さいほど日々の変化が大きく、これもまたメンテナンスが大変になってきます。

小型水槽の使用が注目されつつあるビーシュリンプ飼育ですが、10年以上飼育してきた経験上、やはり昔ながらの60㎝水槽が総合的に最も使いやすいサイズの水槽です。

また、水槽サイズに限らずそれぞれに合わせた濾過フィルターを選ぶことはとても大事ですし、能力だけにとらわれず、飼育者が管理しやすい機材を使用するのも重視するべきところかと思います。

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